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09月02日-02号

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  1. 日進市議会 2022-09-02
    09月02日-02号


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    最終取得日: 2023-06-16
    令和 4年  9月 定例会(第3回)        令和4年第3回日進市議会定例会本会議[9月2日(金)]1.開議        午前9時30分 議長宣告1.会議に出席した議員         1番 山田久美        3番 白井えり子         4番 大川 博        5番 武田治敏         6番 水野たかはる      7番 ごとうみき         8番 坂林たくみ       9番 山根みちよ         10番 道家富好        11番 青山耕三         12番 小野田利信       13番 渡邊明子         14番 川嶋恵美        15番 古川ひさお         16番 大橋ゆうすけ      17番 宮田康之         18番 福安淳也        19番 萩野 勝         20番 永野雅則1.会議に欠席した議員         2番 舟橋よしえ1.地方自治法第121条の規定により説明のため会議に出席した者の職氏名  市長          近藤裕貴   副市長         水野隆史  教育長         岩田憲二   総合政策部長      萩野一志  総合政策部調整監    岩瀬雅哉   総務部長        石川雅之  生活安全部長      杉田武史   健康福祉部長      川本賀津三  健康福祉部参事     伊東あゆみ  こども未来部長     棚瀬浩三  都市整備部長      蟹江健二   都市整備部参事     伊藤信一郎  産業政策部長      長原範幸   産業政策部参事     吉川 浩  学習教育部長      加藤 誠1.会議に職務のために出席した者の職氏名  議会事務局長      伊東敏樹   議会事務局次長兼議事課長                                 山田 進1.議事日程  日程第1 一般質問(個人質問)      1 ごとうみき      2 山根みちよ      3 古川ひさお      4 山田久美      5 川嶋恵美      6 大橋ゆうすけ      7 大川博1.閉議        午後3時57分 議長宣告     午前9時30分 開議 ○議長(青山耕三) おはようございます。 開議に先立ち報告します。 2番舟橋よしえ議員から、本日の会議には出席できない旨の届出がありましたので報告します。 本日の出席説明員は、お手元に配付したとおりです。 なお、傍聴の方に申し上げます。携帯電話につきましては、マナーモードにするか、電源を切っていただき、傍聴席から発言、拍手もしないよう、よろしくお願い申し上げます。 ただいまの出席議員数は19人です。定足数に達していますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、お手元に配付した日程表のとおりです。 これより本日の日程に入ります。----------------------------------- ○議長(青山耕三) 日程第1、一般質問を行います。 お諮りします。質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内としたいと思いますが、御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 異議なしと認めます。よって、質問については、順次発言を許し、質問時間は20分以内とすることに決しました。 質問者の順番及び質問事項は、お手元に配付したとおりです。 最初に、ごとうみき議員の発言を許します。     〔7番 ごとうみき登壇〕 ◆7番(ごとうみき) おはようございます。 来年度の予算編成が行われている最中です。教育・福祉施策がより充実していくことを求めて、質問いたします。 まず、教員不足への対応強化が待ったなしです。1学期、担任の先生が欠員になったクラスに新たな先生は配置できたでしょうか。 ○議長(青山耕三) ただいまのごとうみき議員の質問に対する答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 担任を持つ教員の退職等に伴い、西小学校及び北小学校において、2学期から新たな教員の配置を行いました。 なお、1学期中は校務主任が学級担任の代替を務めるなど、学校内で対応して授業を実施いたしました。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 2学期スタートの時点でそのような対応をしていただいて、本当によかったと思います。 しかし、長引く教員不足で、教育現場の疲弊を心配しております。 2021年度、2022年度の日進市内小中学校の教員未配置状況はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 年度当初時点で、令和3年度は1名、令和4年度も1名、未配置となっておりました。 未配置の状況は、本市で勤務いただいている500名以上の県費教員が産休、育休や療養休暇など、年度途中で急に休む必要ができたことにより欠員が生じる可能性があり、日々変化しております。 なお、年度当初から学級担任を配置できないということはございませんが、各教科を受け持つ専科教員が不足する場合は、教頭や教務主任、校務主任など、担当できる教員がフォローしながら対応をしております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) そもそも、先生が未配置のまま新学期がスタートすること自体、私はおかしいと思います。 なぜ年度当初の時点でも未配置となるのでしょうか。これは、人口増減の激しい日進市の特徴なのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 教員配置は県において行うため、他自治体の状況は分かりませんが、教員定数は児童・生徒数により確定するものです。 このため、年度末及び年度当初で転出入が多い本市では、学校ごとの教員定数確定が直前までできないことによる影響は大きいものと考えられます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、先ほど、令和3年度、令和4年度に未配置ということがありましたが、この年度当初の未配置、日進では児童・生徒数の変動によるものでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 繰り返しとなりますが、教員配置は県において行っていただいております。転出入の影響による児童・生徒数の確定が遅いことが要因だと聞いております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それが日進市の特徴であれば、やはり独自で対策を打つ必要が私はあると申し上げます。 また、年度途中で正規の先生、常勤講師が何らかの理由で休む必要があった人数はそれぞれ何人だったでしょうか。
    ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 令和3年度は29名、令和4年度は9月1日現在で12名です。 理由の大部分は、産前産後休暇、育児休業になります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 大体、先ほどの御答弁で、500人の正規の先生が常勤を含めていらっしゃるということでしたが、この500人のうち30人の方がお休みされる場合があると。各学校によれば、2人から3人の計算になります。やはりこういうことも見越したゆとりある教員の配置そのものを、私は改善していく必要があると思います。 そして、先生にとっては、何かあったときにはしっかり休める、この保障が何よりも大事です。労働者のこの権利が大事です。そのことがあってこそ、退職ではなく、長く教員を続けてもらえる、その土台となります。この休暇のためのゆとりある配置を私は提案いたします。 先生の権利を保障する責任を負うのは誰なのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 職員としての保障は、雇用先で責任を負うものと考えております。 このため、市内小中学校の場合、県費職員におきましては県、市費職員におきましては市となります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。それでは、しっかりと責任を負っていただきたいと思います。 また、担任以外の各教科の専科教員の不足ということも御答弁でありました。この現状はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 市内中学校で理科が1名未配置ですが、市の学習指導講師を活用するなど、学校内で調整をしていただき、授業数は確保されています。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 本来なら県費で採用、配置されるべき理科の先生を、市の会計年度の任用職員さんが担ってくれているということなのでしょうか。担当した生徒に成績をつけられるのも、この会計年度の職員さんなのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 県費の教員の未配置部分の代わりとして、市費の会計年度任用職員がそのまま授業を担当するわけではありません。未配置の教員が行う授業を学校内で分け持って担当し、その一部分を会計年度任用職員が行っているということです。会計年度任用職員が担った一部分に関しては、授業での評価もしております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) やはり正規の先生の代わりは正規の先生をしっかり入れていただかないと、どこかの先生の負担が増えるということがよく分かりました。 市としての対応はどのようにされていくでしょうか。市として、常勤講師などの採用はできないのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 教員不足の課題につきましては、全国的な社会問題として捉えております。教員配置は県において行うものですが、年度途中に教員が未配置になる状況にならないよう、今後とも、国や県に要望を続けていきます。 市においては、県の代わりに学級担任等の教員を配置する考えはございませんが、学校現場をバックアップし、少しでも余裕を生むよう、市費の講師だけでなく、チーム学校として、スクールソーシャルワーカーや学級支援介助員、スクールサポートスタッフなどの配置を行っていますが、今後も必要な支援は行っていきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) この教員不足の課題について、8月に市長、教育長自らが直接、文部科学省への要請に行かれたとのことがホームページにありました。 文部科学省からはどのような回答があったのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 本市の教員不足に関する状況を説明し、文部科学省としても課題と捉えているとの共通認識を得ました。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 共通認識を得たのであれば、年度途中に教員未配置とならないために、今以上、より余裕ある教員配置を県、国はやってくれるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 先ほどの答弁の繰り返しとなりますが、教員配置は県において行うものです。年度途中に教員が未配置になる状況にならないよう、今後とも、国や県に要望を続けていきます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 要望をやっていただくことは大変大事です。でも、同時に、要望を続けられながらも、現に未配置が続いています。 日進市など各自治体の特徴も含めて、国、県待ちにならなくても、市独自で正規教員を配置することは制度上、可能なのでしょうか。県内で自治体独自で配置している事例があれば、教えてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 自治体独自で配置は可能でございます。 近隣自治体では、豊明市において、独自で35人学級を実施するため配置しております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 先ほどの答弁にもあったように、日進市が転出入が多い自治体、そのために年度当初からの未配置が条件的に起こりやすい自治体というのであれば、やはり独自の対策が必要です。子どもの学び、学習権がかかっています。 そして、チーム学校として各学校単位に責任を置いて対応していただくのではなく、やはりこれは日進市全体の教員不足をどう解消するか、この視点での考え方が必要ではないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 教員不足の責任を各学校が負うものではないと考えております。 また、繰り返しとなりますが、教員不足の課題につきましては、全国的な社会問題として捉えております。 今後とも、国や県に要望を続けるとともに、本市としましても、この課題の解消に向け、引き続き調査・研究を進めてまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) この調査・研究の中身だと思うんです。私は、正規教員を配置する方向で、豊明市などを調査・研究していただきたいと思います。 また、6月議会でも提案しましたが、例えば、フリー保育士のように、学校にも市の制度として、先生を配置してください。 多様化する教育現場において、より子どもたちに手厚い教育ができることがあったとしても、先生が手持ち無沙汰になるということは決してありません。ただでさえ少ない先生を日進市から増やしていく、この姿勢で、私は取り組んでいただきたいと思うんです。 教育は、子どもたちを通して次の社会を、次の日本の未来をつくる貴い営みです。ぜひそういう意味で取り組んでいただきたいと繰り返し申し上げます。 そして、公立小中学校の設置者は自治体です。子どもたちの学習権をしっかりと保障する責任が日進市にあるのではないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 学校設置者として、本市の児童・生徒の学習環境を保障すべきものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 この学習環境の保障の土台が先生です。ぜひここに日進市としても踏み込んで、教育への予算を増やし、先生を増員していただきますよう、繰り返し申し上げます。 続きまして、市民の皆さんの移動の支援、市民の交通権について、今回は、デマンドタクシーの実証実験に絞って質問いたします。 まず、1つ目に、市内を3つのエリアにし、半径2キロ、半径3キロ以内と限定した理由はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 今回予定しておりますデマンドタクシーの実証実験につきましては、本市への少量輸送の導入について検討するため、高齢化率の著しく高い地区や公共交通の利用が困難な地区の中から3つのエリアを選定し、空きタクシーを活用した実験を行おうとするものです。 距離につきましては、日進駅、米野木駅に待機しているタクシー車両が対象エリアの団地に配車するに当たり、車両の実運用が可能な範囲についてタクシー事業者と協議した結果、移動範囲を2キロまたは3キロメートル以内と設定したものでございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 少量輸送とはどのようなもので、日進市にとって、なぜこれが必要だと考えられたのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 少量輸送につきましては、バスとは異なり、小型の車両を用いた少人数の輸送を行うタクシーなどが該当いたします。 バス停まで歩いていくことが困難となる高齢者の増加が見込まれることから、今後の導入検討に向け、実証実験を行うものでございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 市内の高齢者の方、よく愛知医科大学病院に行きたいという声を聞きます。 このデマンドタクシーを使って、例えば長久手古戦場駅までは行けるでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 今回の実証実験につきましては、対象地区内の移動を基本としているため、市外となる長久手古戦場駅への移動に利用することはできません。 なお、実証実験の地区内の乗降車場所につきましては、鉄道駅、バス停留所、病院、金融機関、スーパー、コンビニエンスストアなどとしております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) なぜ市外への移動ができないのでしょうか。これはデマンドタクシーの法的や制度上の問題なのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 今回は、本市の公共交通のネットワークを構築していく中で、くるりんばすを補完する機能の確認という面もあり、市内移動の機能について実証実験を行うものでございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) といいますと、制度上の制約はないというようですので、ぜひ実証実験を踏まえて、拡大していっていただきたいと思います。 具体的にお聞きします。 対象エリア3となっております岩崎町御岳地域、ここの皆さんにとって一番近い駅は長久手古戦場駅です。このエリアは、どこにも駅に接続されていません。 デマンドタクシーを使って駅に行くには、例えば、半径2キロの円ぎりぎりまで行って、あと数百メートルは、そこから降りて行かなければいけないということなんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 実証実験といたしましては、対象エリア内の移動を基本としておりますので、それ以外へのデマンドタクシーの御利用の予約は行うことができません。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) そうしますと、岩崎町御岳の地域からは、口論義運動公園まで、例えばデマンドタクシーで行き、そこから五色園線口論義運動公園バス停からくるりんばすに乗って長久手古戦場に行くと、そういうことになりますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 ただいまの御質問の方法も1つの手段と考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 今、口論義運動公園までは行けるということが確認できました。 広報の図だと、利用できる範囲のバス停がよく読み取れませんでした。口論義運動公園が半径2キロに入るのかどうかなのかも、見た限りでは読み取れませんでした。 ぜひ、この周知の際には、ここのバス停まで行けるということも含めてお願いいたします。 また、対象エリア1、2からおりど病院までは、300円か400円でデマンドタクシーのみで行けるとなっています。 しかし、岩崎町御岳の人は、距離的にはおりど病院は近いですが、この案だと、おりど病院は円の対象外となっています。 おりど病院にはどのように行けばいいでしょうか。また、そのときの料金は幾らになるでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 対象エリア3の方につきましては、デマンドタクシー以外での公共交通手段による移動となります。 なお、料金につきましては、その手法によりますので把握をしておりません。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 例えば、デマンドタクシー300円を払って市役所まで行って、そこからバスに乗り換えていくとなると、料金がかなりかかります。実証実験前に改善できないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 エリアなどにつきましては、実施事業者とも調整済みであることから、今回につきましては、現在の内容で実証実験を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) この実証実験前からも、こういうふうに課題が見えてきます。いっそのこと、高齢者のタクシーチケットそのものを検討してはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 今回の実証実験につきましては高齢者の移動手段について、様々な公共交通で支えるためのネットワークづくりの足がかりとして、地域の移動ニーズに応じた適切な移動手段の可能性を検証しようとするものです。 病院や買物などのほか、路線バスやくるりんばすなど他の公共交通への乗り継ぎを含め、外出手段の拡大と充実、また、本市の公共交通の発展を視野に入れており、タクシーチケットなど、年齢による一律の給付は考えておりません。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 福祉施策につきましてですが、現段階では、高齢者に対して一律にタクシーチケットを配布することは考えておりませんが、現在、移動が困難な高齢者に対する支援として、要支援・要介護認定を受けている方で、自宅と医療機関や福祉施設とを移動する際にストレッチャー装備の特殊車両が必要な方に対する移送サービス費の助成や、障害がある方や要支援・要介護認定を受けられた方に対して移送を行う福祉有償運送事業への支援やドライバー養成などを行っており、今後も、移動が困難な高齢者に対する支援に引き続き取り組んでまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。福祉有償運送障害者タクシー券、それぞれのメリットがあると思います。 障害者タクシー券はどのような話合いの下で導入され、また、その効果はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 障害者タクシー料金助成事業でございますが、昭和55年4月に開始した事業でありまして、導入の際の記録はございませんが、当初は、家計の経済的軽減を図ることを目的としておりました。 その後、障害者基本法の改正、第1次日進市障害者基本計画に基づき、事業の目的を障害者の社会参加の促進へと見直ししました。 また、直近の見直しの際には、一般のタクシー利用ができず、費用もかかる上、他の移動手段が少なく、より支援が必要なリフトタクシー利用者に対する支援を手厚くすることについて話合いがされました。 事業の効果でございますが、重度の障害によりバスなど公共交通機関の利用が難しい、移動が困難な方が外出する移動手段として利用をいただくことにより、障害のある方の社会参加の機会が増えると考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 本当に長く続けられているいい制度だと思います。 先ほどの御答弁にありました社会参加の促進、この効果はどのようにお考えでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 社会参加の効果につきましてですが、障害のある方が社会参加し、市民の皆さんに障害を知っていただくことは、障害に対する正しい理解と認識を深め、障害への配慮の必要性を実感するとともに、不当な差別、偏見の解消につながり、障害の有無にかかわらず人格や個性が尊重される共生社会の実現が図られるものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 社会参加の促進を、高齢者も含めて全ての市民に広げていくというお考えはないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 共生社会の実現は、障害のある方だけでなく、それぞれの特性に応じ、全ての人々が生きがいや役割を持ち、また、助け合いながら暮らしていける社会を共につくり、高め合うことを目指すことから、高齢者の社会参加の促進にもつながるものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。さすがだなと思いました。やはり健康福祉部長、福祉の視点から、社会参加のよさを今御答弁いただいたと思います。そして、これをやはり全市民的に保障するというのが移動政策であり、私は役割だと思うんです。 戻りますが、地域の移動ニーズに応えようと思うと、先ほど例を出しましたが、柔軟に病院に行けるということが必要です。タクシーが、その意味では、私は必要だと考えます。また、乗り継ぎ、これを促進するのであれば、デマンドとバスの乗り継ぎによる料金負担の軽減がどうしても必要です。 例えば、みよし市のバスとデマンドを併用した場合の料金体系は、乗り継ぎ券が発行されるので、両方利用したとしても100円です。ぜひ参考にしていただきたいが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 みよし市の事例ですが、バス事業者とタクシー事業者が同一ということから、スムーズに実施ができていると聞いております。 本市におきましても、今後の研究材料とさせていただきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ積極的にお願いします。 そして、今回はエリア限定ですが、これを日進市全域に広げていくというお考えなのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 少量輸送としてのデマンドタクシー事業ですが、市内全域の移動を目的とするのではなく、生活に必要な目的地を絞るなど、地域公共交通のネットワークを支える1つの手段となるものでございます。 全域移動を対象としたタクシー移動につきましては、通常のタクシー運行の機能と考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) だったら、全域をカバーするのはタクシーという意味であれば、やはり必要な人が気軽にタクシーで移動できる制度が必要だと私は考えます。再度、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 今後、実証実験の結果を検証していくこととなりますが、デマンドタクシーの機能といたしましては、生活に必要な目的地を絞った展開を考えております。
    ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ市民の皆さんがどこにどういう目的で行きたいのかということも含めて、そしてそれにとらわれず、皆さんの移動を確保していく、そういう広い視点を持ってこの実証実験を進めて、よりよい施策をやっていただきますようにお願いいたします。 続きまして、子育て支援策の拡大についてです。 コロナ禍、物価高もある中、今、子育て支援政策の拡大が私はどうしても必要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 新型コロナウイルス感染症による影響が長期化する中で、食費などの物価高騰などによります子育て世帯の方への生活支援の必要性から、国の子育て世帯生活支援特別給付金の支給に加え、本市独自の支援策といたしまして、金額を上乗せする追加支給でありますことや、支給対象者を拡充した支援を実施しているところでございます。 しかしながら、依然としてコロナ禍、物価高が続き、10月以降も生活用品や食品などの値上げの予定が示されるなど、先行き不透明な状況が続くと想定されております。 このため、国におきまして、現在、経済、物価の現状と対応策の議論が行われておりますことから、本市といたしましても、国による新たな支援策の動向を注視してまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 子育て世帯にとっては、子どもの成長を喜びながらも、子どもたちの食費や生活用品、学用品など、やりくりを含めて本当に気が重いです。ひとり親世帯の方はなおさら、その重圧を独りで抱えなければなりません。 その時々の給付金だけでなく、恒常的な支援策の必要性、このことについてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 国や本市によります給付金につきましては、コロナ禍の中、様々な困難に直面されておられます方への支援や、ウクライナ情勢や円安の影響に伴う物価高騰の影響が特に大きいと考えられます子育て世帯などへの支援策として、緊急的、一時的に支給を行っているものでございます。 なお、恒常的な支援策につきましては、国の法令に基づき支給されます児童扶養手当などにより行っていくべきものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでも昨今のコロナ禍や物価高などにおいて、やはり国の制度を待っていては生活が苦しくなる、こういう子育て世帯が増えていることも事実です。 幾つか提案いたします。 まず1点目に、せめて第3子以降の保育料無料化、これを日進でも拡大できないでしょうか。今、日進は保育園に通っている子どもの数のみに限定していますが、そうではなくて、18歳年度末までの子育て世帯全体に拡大できないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 第3子以降の保育料の無償化につきましては、保育園などに同時に入園している場合に限定するのではなく、国や愛知県の制度に準拠しつつ、18歳未満の児童を3人以上養育されております世帯に対しまして、保育料の負担が必要となる3歳未満児のうち、第3子以降の児童にかかります保育料につきまして、本市独自の取組といたしまして、世帯所得の階層ですとか、御兄弟の入所順位などにより軽減することで、保護者の皆様の就業と子育ての両立を支援させていただいているところでございます。 支援策の拡大につきましては、既に本市独自に取組を実施しておりますことから、まずは、国や愛知県に対しまして、本制度のさらなる対象拡大のための要望をしてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、実際に、3人の子どもを保育園に通わせていた方は、一番上の子どもが小学校1年生になった途端、下の子の保育料負担が新たに発生したとおっしゃっております。なぜこのようなことになるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 本市では、18歳未満の児童を3人以上養育している世帯において、保育料の負担が必要となります3歳未満児の児童につきまして、世帯所得の階層や御兄弟の入所順位などにより、本来徴収すべき保育料に対しまして軽減措置を設けておるところでございまして、その世帯の状況によりましては半額の軽減となるなど、保育料の負担が発生する場合がございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 発生しています。 子どもが保育園を卒園したからといって、経済的な負担が軽減されるわけではありません。多子世帯の場合は特に食費、また、子どもが大きくなるにつれて、たくさんの負担がかかっていきます。 お隣の東郷町は、3人以上の子どもがいる世帯は、上の子が保育園を卒園しても、そのまま保育料無料が継続されています。なぜこのような違いが生まれるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 国や県の制度に準拠しながらも、各自治体が地域の実情に応じて独自の制度を設けることも可能とされており、本市と同様に、東郷町ほか一部の自治体におきましても、それぞれの自治体の事情に応じまして、独自の取組がなされていることによるものでございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ独自の取組を私はやっていただきたいと思います。 国、県の制度ができるまで、先に日進が対象者を拡大するということは可能でしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 さらなる対象拡大につきましては、まずは、国や県への要望を行った上で、その後の動向を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、子育ては本当に目の前に迫っている課題でありますし、本市が応援しようというところを独自でできる政策でもあります。 ぜひ国や県への要望と同時に、来年度を含めて早い時期から、完全無料化も含めて検討していただきますようお願いします。 続きまして、子どもの医療費の拡大です。18歳年度末まで通院を含めた完全無料化を実現できないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 子どもの医療費につきましては、令和3年度から経済的な負担の大きい入院費について、18歳まで助成を拡充したところでございます。 通院費につきましては、将来にわたり継続的な財政負担を伴うなど課題がございます。 今後も、他市町の状況を注視し、調査・研究してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) この無料化拡大は、市民の方や医療機関の方からは喜ばれているでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 令和3年度から拡大した入院医療費の助成につきましては、高等学校等の修学費用等が多額になることが見込まれる時期の子育て家庭の経済的負担軽減に寄与することができたものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 本当に喜ばれていると思います。だから、この喜びをぜひ拡大していっていただきたい。 そして、市長のビジョン、7つの前進には、高校生医療費ゼロとホームページにも載っています。これはどこまでのゼロを指すのでしょうか。完全無料化に向けて、今後も進めていくという認識でよろしいですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 子ども医療費の無料化につきましては、事業拡大を行うことが少子化対策、子育て支援になると考え、まずは、身体的、経済的な負担の大きい入院費から拡充をいたしました。 将来の継続的な市の財政負担を考慮し、今後も慎重に調査・研究を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 近隣他市町では、例えば、東郷町さんは20歳までの無料化への検討、尾張旭市さんも10月から18歳年度末までの通院も無料など拡大をしていきます。 注視すると言うなら、日進も拡大の方向はある、このことでよいでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 財政状況や優先すべき事業等は各市で異なることから、本市で拡大を実施するべきかどうかということを総合的に判断する必要があると考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ市民の皆さんの願いです。お金が心配で病院に行くのをちゅうちょする。そして、子どもに我慢させなければならない。このことは親として大変苦痛です。 先ほど、事業拡大が子育て支援になるという考えという答弁でございました。いざというときの保障があることがどんなに心強いか、市民の安心になるか、そして、子どもたちの健康、命を大切にすることにつながるかを考えると、私は優先すべき事業だと申し上げます。 市長も、7つのビジョンに高校生医療費ゼロを掲げられ、拡大してこられました。現状で満足せずに進めていただきたい。ぜひ市長の見解をお聞かせください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 繰り返しになりますが、本事業の拡大につきましては、市全体での事業の中で、総合的に判断する必要があると考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 市長のお考えもお聞かせください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、市長。 ◎近藤市長 御質問いただき、ありがとうございます。 高校生までの医療費ゼロにつきましては、現状で、私、満足しているかと言われますと、決して満足をしているわけではございません。今も精査、研究を続けておりますし、やはり先行して行っておられる自治体の中には、いろいろと問題点、課題を言われる首長さんもいらっしゃって、公のお金をこの3年間、今から比較すると3年分の方々のために使うということになりますので、大きな決断となりますから、今部長が答弁をさせていただいたようにしっかりと研究をして、しかるべき方向へと導いてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。満足をしていないという答弁、私も一緒になって、進めていっていただきたいと強く申し上げます。 財政負担とのことですが、例えば、中学校3年生の通院費は今どれぐらいなのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 令和3年度の子ども医療の受給者のうち、中学3年生917名の1年間の通院費用の自己負担額は、約3,702万円でございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 今の御答弁から含めて、私は、今の日進市の財政状況だと十分にできると申し上げます。単年度収支は近年黒字、2021年度の一般会計の決算でも、5億5,000万円以上の黒字となっている日進市です。財政調整基金も約30億円あり、また、各基金を合わせた総額は86億円もあります。 市民のため、子どもたちのために、この財源を私は使うべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 将来の継続的な市財政負担及び社会保険や国民健康保険制度への影響や課題を考慮し、慎重に調査・研究を行ってまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 通院を無料にすることによる早期発見、早期治療効果、また、予防などはどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 通院費を助成対象に含めることで、過剰な受診を招く可能性も考えられます。 助成の有無にかかわらず、早期発見、早期治療効果、または重症化予防のためには、適正な受診が重要であると考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 受診を保障する最大の要です。市として、子どもの医療費無料化はよいことだと自信を持って言えるようになっていただきたいと思います。 続けて、大学生への支援の拡大です。 下宿生を含めて、支援の拡大ができないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 本市では、コロナ禍における食費などの物価高騰対応分といたしまして、国が実施する子育て世帯への生活支援特別給付金の対象とはならない、大学などに通われておられます、あるいは、大学等への入学試験を受けられる予定のお子様を扶養されている本市在住の子育て世帯の保護者の方に対しまして、にっしん子育て世帯応援給付金事業を独自に実施しているところでございます。 なお、学生本人への経済的支援につきましては、日本学生支援機構の貸与型奨学金をはじめ、学生アルバイトの方も対象となります新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金や、国内の大学などが独自に実施しております奨学金制度などがございますことから、下宿生の方を含め、市内大学に通われる学生本人への支援につきましては検討はしておりませんが、学びの継続が困難となることがないように、学生に向けての国などの支援策を周知してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 学生向けへの周知は、日進市としてもやっていただけるということでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 学生向けの周知につきましては、学生や生徒、それぞれ皆様に関係する経済的支援制度がまとめられております文部科学省のホームページなどのリンク先を掲示するなどにより、ホームページにて周知してまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ありがとうございます。 ぜひ周知をしていただきたい。そして、同時に、やはり日進市独自の制度もつくっていただきたいと思います。 例えば、大学の固定資産税の考え方のように、学生下宿の固定資産分相当を市が財政措置を行い、その分を家賃補助として学生に直接還元するなどできないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 学生の下宿先からの固定資産税を財源といたしました家賃補助につきましては、これまでのところ、特に検討は予定しておりませんが、日本学生支援の給付奨学金におきまして、世帯年収に応じた下宿生などの自宅外通学者向けの月額給付の制度がございますことから、こちらにつきましても、併せてホームページで周知してまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、コロナ対策などで拡大されている住居確保給付金、これは学生も対象になりますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 住居確保給付金につきましては、学生が世帯生計を維持しているなど、支給要件に該当することにより、対象となる場合がございます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) そういうことも含めて、ぜひ周知していただきたいと思います。 そして、日進市は大学協働として、大学や学生の力を借りています。日進市の魅力としても、大学のあるまちを掲げています。学生の学びを経済的にも応援する独自の奨学金制度などできないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 学生本人への経済的支援につきましては、先ほど申し上げましたとおり、各種の奨学金制度がございますことから、本市といたしましては、そうした奨学金制度を御案内して、学びの継続が困難となることがないように、学生に向けて周知をしてまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ独自策を考えていっていただきたいと思うんです。何を優先する市政なのかということが大きく問われていると思います。 道の駅、スマートインターなど、大きな公共事業、物を造るという事業より、やはり子どもたちやこれからの未来をつくる学生たちにどう支援をし、その人たちの未来を含めて応援する体制をつくっていくのか。それが私は日進の未来やよさにつながっていくと思います。 そういうことも踏まえて、最後、スマートインターと道の駅の中止、見直しも含めて提案をし、質問します。 まず、この2つの事業、計画どおりの完成は、そもそも無理ではないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅、スマートインターチェンジ両事業とも、早期の完成を目指して進めておりますが、今後のスケジュールにつきましては、それぞれの進捗状況に応じて適正に判断してまいります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) しかし、来年度の予算編成も始まっています。これはいつ判断されるのでしょうか。また、当初の予定はいつだったでしょうか。 完成時期が延びれば延びるほど、それに伴う人件費など、事業費も増えていくのではないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 繰り返しになりますが、適切な時期に判断してまいります。 また、当初の完成時期につきましては、道の駅は令和3年度、スマートインターチェンジは令和6年度末を予定しておりました。 なお、完成時期が延びた場合、人件費は増加するものと考えられます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 私はやはり今の社会情勢も含めて、見直しも含めて検討すべきだと思います。適切な時期に判断するとしか答えられないということは、まだ見通しが立っていないということではないでしょうか。 具体的にお聞きします。 道の駅の県の事業認定について、審議会はいつ開催されるのでしょうか。 また、スマートインターの連結許可条件はクリアされたのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅の事業認定の審議会につきましては、事務局の愛知県から、現在調整中と伺っております。 また、スマートインターチェンジの連結許可条件につきましては、これまで各地権者等と調整してきた計画の一部見直しの内容や、市としての考え方を地元に周知させていただいておりまして、今後、関係機関と調整を図った上で、連結許可条件をクリアしていきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) このような事態ですので、もうはっきりと、来年度の道の駅の完成は無理だということを表明される時期だと思います。 また、スマートインターの連結許可条件、何が問題でクリアできていないのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 計画の一部見直し内容を調整させていただいているところでございまして、この調整により、クリアできていくものと考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) アンケートも取られましたが、地元の方からも、やはり反対、要らないという意見もありました。これについてはどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 今後、本市の東部地区のまちづくりにおいて、大きなメリットがある事業であると考えておりまして、今後も市として整備を進めてまいります。
    ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) あと、先ほど言われました地元に周知する市の考えとは、具体的にどんな考えですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 地元の方々には既に回覧させていただいておりますが、例えば、医療福祉ゾーンや南山エピックに対する計画上の配慮であったり、交通安全に対する考え方、また、周辺道路の整備予定などをお知らせさせていただいております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 続いて、道の駅の周辺道路についてです。 保健センター側の交差点改良はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 保健センター側の交差点につきましては、昨年度、一部道路の拡幅など、通行の安全を確保するための改良工事を行っております。 また、今後、交差点内部のカラー舗装による注意喚起を行うことで、交通安全対策を図っていく予定であります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) あの変則の交差点の形は今のままということでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 昨年度、交差点周辺の一部道路の拡幅工事を行っております。 また、交差点の形は現状のままとなります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 信号の設置についてはどうでしょうか。市として、警察に設置要望は出されたのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 令和元年度に警察と協議を行った結果、交通量などから交通事故の危険性などを総合的に判断して、信号の設置は難しいとのことであります。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 今の御答弁だと、交通量が少ないから信号がつかないと私は捉えました。 仮に道の駅ができた場合、この変則の交差点を通過する車両はどのようになるでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 道の駅開駅後には、車両の交通量は一部増加するものと想定されます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 地元の皆さんは、本当にこの車両の増加に伴う交通事故を心配しています。仮に道の駅ができたときに、バスの発着所が道の駅に置かれる案があることに関しても、この交差点に今以上のバスが通ることになるのではないかという懸念を示される方もいました。 利便性より安全を第一にという思いです。この当たり前の思いを何とか酌み取れないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 市としましても、安全性を考慮し、交差点の改良工事やカラー舗装による安全対策を行うこととしたものであります。 なお、開駅後の状況も踏まえ、改めて安全対策を検討することは可能と考えております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 続いて、スマートインターの近くにある県道米野木莇生線についてです。 改修工事が行われるということです。ボトルネックの部分の改修計画もあるということですが、具体的にどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 県道米野木莇生線はもともと、愛知県の都市計画道路の計画があることから、スマートインターチェンジの整備と併せて、その影響区間について、県と連携の上、整備を進めてまいります。 また、東名高速道路側道のボトルネック部についてはみよし市の区間となりますが、みよし市が行う市道改良と同調し、愛知県豊田加茂建設事務所にて、右折レーン設置等の事業を進めていくと伺っております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) みよし市と県が行う事業で、ボトルネックの渋滞解消はされますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 本市の事業ではございませんが、現状のボトルネックの問題点に対して対策を行うため、渋滞の改善は図られるものと想定されます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 今の御答弁で、スマートインターを造る理由が1つなくなったと思います。スマートインターがなくても、ボトルネックは解消できるということですね。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 みよし市区間の改良工事により、ボトルネックの渋滞については一部改善は図られると想定されますが、スマートインターチェンジができることで、高速道路を利用する車両の転換により、一層の渋滞緩和が図られるものと考えられます。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) それでは、最後に、医療福祉ゾーンについてですが、これの接続道路としての位置づけは変更されますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 市道南山黒笹線につきましては、拡幅を行わず、大型車両の通行規制や速度抑制対策などを行うことで安全性や住環境の保全を図っていくよう、地元の各地権者等と調整をさせていただいております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 1日2,600台の利用と試算されていますが、このうち、市道南山黒笹線を使う台数はどれだけと試算されますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 スマートインターチェンジ利用の大半の交通は、県道米野木莇生線からのアクセスであると想定しております。今回、市道南山黒笹線に対して計画の一部見直しを行っても、大きな交通量の変更はないものと想定しております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) 具体的な台数をお願いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 スマートインターチェンジ利用の15%が市道南山黒笹線を利用するものと想定しております。 ○議長(青山耕三) ごとう議員。 ◆7番(ごとうみき) ぜひ工事車両も含めて進入させないということにしていただきたいが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 市道南山黒笹線につきましては、大型車両通行規制を設け大型車の排除を行うとともに、医療福祉ゾーンの明示、速度規制・速度抑制対策を行うことで、安全性及び住環境の保全を図ってまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) これにてごとうみき議員の質問を終わります。 次に、山根みちよ議員の発言を許します。     〔9番 山根みちよ登壇〕 ◆9番(山根みちよ) よろしくお願いいたします。 今回は、3つの質問をいたします。 最初は、ウィズコロナを見据え、いかに市民を守るかということで、コロナ対策について伺います。 身近な方が、お身内がコロナによりお亡くなりになられたことを受けて、少しでも重症化や死亡のリスクを減らしたい、そんな思いを込めて、今回、この質問をいたします。改めて、コロナにより亡くなられた方に哀悼の意を表したいと思います。 今日から全数把握の見直しが国内の4県で始まり、全国一律化への流れは、まだ不明とはいえ、コロナ対策の大きな転換期を迎えようとしております。 この日進でも、ピークは過ぎたとはいえ、新学期を迎え、学校での感染が懸念されます。 ウィズコロナの時代、市民が行政に求めることも多様化しております。生活、学校、経済の観点からお聞きいたします。 まず、生活面からお願いいたします。 1点目の、市内の第7波の感染状況の特徴はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) ただいまの山根みちよ議員の質問に対する答弁者、総合政策部長。 ◎萩野総合政策部長 愛知県が公表いたします6月21日から8月31日まで、いわゆる第7波の新型コロナウイルス感染症の本市の状況につきましては、全体人口に対する感染率が9.7%、10人にお一人の方が感染したということになっております。 その中で、20歳未満の感染率が15%程度で、50歳未満が全体の約8割を占めております。 一方で、重症化が懸念されます70歳以上の感染率につきましては4%を下回っており、第6波と同様、特に若い世代において感染が拡大をしている傾向にございます。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今、10人に1人とおっしゃいました。1万5,000人を超える中で、第7波においては、ワクチン接種をした方もコロナに罹患されているというふうに思われます。 7波感染者のうち、どれぐらいの方が何回ワクチン接種をされているのかという統計というのはありますでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、総合政策部長。 ◎萩野総合政策部長 愛知県が公表しております感染者情報ではワクチン接種の状況が含まれておらず、ワクチン接種者の感染状況については把握できておりません。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、私が最も今心配するのは、軽症と思い自宅療養していたが、容体が急変するということです。 自宅療養者の急変に備え、健康観察や訪問診療等ができるよう、医師会などとの連携体制、情報共有ができているのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 自宅療養者の健康観察などにつきましては瀬戸保健所で実施しておりますが、自宅療養者からの症状などに関する相談は保健センターにも多く寄せられており、基本的な対応方法やかかりつけ医への相談方法などをお知らせするなど、日々対応しております。 医師会や瀬戸保健所との情報連携につきましては随時行っておりまして、各機関との情報共有を行うことにより、市として、状況に応じた市民の相談に対応しております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 自宅療養者が日進市のようにある程度以上の人数になると、瀬戸保健所の機能が追いつかないのではという懸念を私は思っています。現に、日進市の保健センターにも相談が多く寄せられているという実態を今お聞きいたしまして、いかにコロナにかかった人たちがこの基礎自治体である、自分の住んでいる日進市の保健センターに信頼を寄せて、頼りにしているかということが、ここからうかがい知れると思います。 それで、今、相談時間が平日8時30分から午後5時15分に限られていますが、拡大の方向というのは考えておられないでしょうか。また、いつ何どき急変するか分からない自分の健康状態をお知らせできるLINE相談などの検討はされていないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 新型コロナ感染者対応に関しましては、愛知県が対応していただいておりますが、昨年度に引き続き、8月にも瀬戸保健所へ保健師の応援派遣を行い、今後も要請に応じて派遣を行う予定としております。 市では相談時間の拡大やLINE相談などの実施については考えておりませんが、市ホームページのトップの緊急情報に、「ご自身や身近な人が新型コロナウイルス感染症となった人」へのリンクを作成し、愛知県が開設している夜間、休日の受診相談窓口をはじめとした相談窓口を紹介するとともに、市の広報紙表紙でも相談窓口の電話番号を周知しております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今の御答弁から、市ではやっぱり間接的支援しかできないということですが、市民にとっては本当に心のよりどころになると思いますので、今以上により親切な相談をお願いいたします。 それでは、市ができる支援として、自宅療養者世帯への生活支援の取組について、実態はどうでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 本市におきましては、令和2年5月から事業実施しておりまして、令和4年8月末現在、74世帯、85件の支援実績となっております。 支援内容といたしましては、親族や知人の支援を受けられず、インターネットによる通信販売もできない方からの依頼が多く、愛知県による配食サービスが届くまでの食料品の買物代行や、コロナ治療や持病による処方箋が自宅待機療養期間中に切れてしまうことから、薬の受け取り代行の依頼が多くある状況でございます。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今、この支援ですけれども、現状は、保健センターの職員でやり切っているということです。他市では、委託したり、いろんな方法でやり切っているんですけれども、日進市では、感染者がこういう増えている状況でも、しっかり保健センターの中で十分執行できているというふうにお考えでしょうか。見解をお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 現在のところ、保健センターの職員で実施できておりますが、今後、支援者数が増加し、課内での実施が困難となった際には、他課の協力も得ながら、実施してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) じゃ、あくまでも日進市職員が頑張って支援していくということですので、本当によろしくお願いいたします。 次に、新型コロナウイルス感染症から回復した後も、後遺症と思われる様々な症状で苦しむ人が増えていると伺っております。 本市の現状についてはどうでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 新型コロナウイルス感染症の療養期間終了後も様々な症状が残ること、いわゆる後遺症につきましては、感染者やその後の症状について、医療機関などが報告する仕組みとなっていないことから、本市の現状は把握できておりません。 しかしながら、厚生労働省の研究班による結果から、本市におきましても一定程度の方に起こっているものと考えられます。 なお、後遺症についての御相談があった際には、かかりつけ医への相談を勧める、または、県の相談窓口を御紹介するなど、状況に応じて必要な治療などを受けていただくよう御案内しております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 確かに、県のホームページや国のホームページを見ますと、後遺症について様々な情報が載っています。 しかし、コロナに罹患された方の中にはネット環境がある方ばかりではないということに思いを巡らせて、ここのところは相手を見極めてしっかり御案内をしてほしいと思います。 誰一人不安な思いをさせないという、そういう強い思い、また、人の命を預かっている、そういう思いを込めて、保健センターの方、今でも十分やっていただいているとは思いますけれども、今以上にしっかりお務めをいただきたいと思います。 そして、次は、5番目に移ります。 先ほど、20歳未満の罹患率が15%という高いことを受けて、5歳から11歳への新型コロナウイルスワクチンの接種について、現在の推奨から努力義務を課すことになるというふうに政府は発表しております。 現状の日進市での子どもさんの接種の割合と、この政策転換後の課題をどう捉えていらっしゃるのか、お願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 5歳から11歳向けワクチン接種につきましては、本市は接種券とともに保護者が接種について検討できる御案内を対象者全てに個別通知しておりまして、医療機関の協力を得て接種体制も整えておりますが、接種率は8月15日現在で、1回目17.6%、2回目16.1%にとどまっております。 努力義務が適用された折にはその目的を周知し、これまでと同様、接種の効果と副反応のリスク、接種後の副反応などに備えた健康状態の観察などについて、本人及び保護者に十分御理解いただけるよう情報提供するとともに、接種希望者が増加しても安全に実施できるよう、接種体制の整備を図ってまいります。 こうした対応は実施してまいりますが、接種率の向上につきましては課題となる可能性もあるのではないかと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 今の御答弁の中から、日進市の子どもさんの接種率は2割を切っているという状況が分かりました。これも全国平均より若干低いんです。全国平均も約2割ということです。 子どもさんのワクチン接種が伸び悩む背景には、子どもの重症化リスクが低いということが挙げられると思います。しかしながら、先ほども20歳未満の感染者が15%と多いことを警戒して、厚労省は9月にも政令を改定し、今月にも3回目接種を始める予定です。 本市の方は、こうした政策転換にもかかわらず、既に接種券を送り、接種体制を整えて、用意万端という今御答弁でしたので、大変安心しております。よろしくお願いいたします。 子どもさんのワクチンを打つ、打たないというのは、もちろん、保護者さんの考え方もありますので、あくまでも希望する子どもさんが対象になるというわけです。いろんなインセンティブなど話題になっておりますけれども、ワクチンを打って、コロナの子どもさんへの感染が低くなっていくということは、社会にとって歓迎すべきことかなというふうに私は考えます。 それでは、次の6番、コロナ禍における健康診断やがん検診、そして7番の配偶者からのDVの増加というのは、コロナ期を迎えて、現在、2年半たつわけですけど、どのように変化しているのか、それぞれお答えをお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 コロナ禍における健康診断、市で実施しております国民健康保険加入者を対象とした特定健診、後期高齢者医療健診、がん検診につきましては、コロナ禍においても不要不急の外出に当たらない検診などの必要性を周知するとともに、感染予防対策を十分取りながら実施してまいりました。 こうしたことにより、令和3年度ではコロナ禍前の令和元年度の受診率に近づき、おおむね回復傾向となっております。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 DV相談の内容につきましての把握はできませんが、市民協働課で受付を行っておりますDV・性暴力被害相談件数につきましては、令和2年度は22件、令和3年度は17件となっております。 今年度につきましては7月末時点で6件となっておりまして、例年と比較して件数の増加は見られません。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。 今の答弁から、日常生活が徐々にコロナ禍前の状態に戻りつつあることが分かります。 今後も、推移を見守っていきたいと思います。 それでは、学校の方に移りたいと思います。 まず、学校の方の質問の1番目です。児童・生徒がコロナにかかり、学校を休む場合の対応はどのようにしているかということと、その場合、今のタブレット、どのように活用されているか、お願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 児童・生徒本人がコロナにかかった場合、まずは、十分に療養していただくことが大事です。各学校においては、電話連絡や課題を配付するなどの対応を行っています。 なお、感染拡大防止のため学級閉鎖を行う場合、各学校で内容は異なりますが、タブレットを使ってオンライン学活を行ったり、学習アプリの連絡機能やドリルアプリを活用した自主学習を行ったりするなど、効果的なツールとして活用しています。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 現場の先生から、このコロナの時代にタブレットがあって本当によかったというふうに感想をいただいております。私も、前倒しをしてタブレットを導入して、現場から本当に喜ばれているという声を聞いて、胸をなで下ろしています。 そして、子どもさん、学級閉鎖といって一斉に休む場合は、みんな、学習の進捗は同じでいいんですけれども、コロナにかかって1人だけ学校を休む場合、その子はある程度の期間、その病状によって何日か分かりませんけれども、学習がやっぱり空白になってしまうわけですね。 その場合の学習のケアというのは、どのようにされているのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 令和2年度の小中学校の一斉休校の際には、学習面を含む学校生活全体の活動に大きな遅れのないよう、1年間をかけまして対応してまいりました。 その際の経験から、学校を休むことによる影響はあるものの、復習の機会を設けることなどで、顕著な学習面の遅れにはつながらない対処方法を学校として把握することができました。 また、学習ツールの1つとして、タブレットのドリル教材などを活用できると考えておりますが、既に感染症対策で制限されているコミュニケーションを基本とした学習、意見の共有を通じて、お互いに共感する機会がこれ以上失われないよう対応していくことが最も重要と考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 分かりました。総括的な見解を述べていただきました。 これに関しては、今日はこれ以上聞きません。現場の先生の御努力に期待するほかはないのかなというふうに思います。 それでは、もう一つ、私が気にしている問題は、学校でのマスクの問題です。 今、9月から登校が始まりまして、やはり全員マスクをして登校しているわけですね。いつまでも子どもたちがマスクをしているという状況、この感染状況では仕方ないかもしれませんけれども、いつかはやっぱりマスクを外さなきゃいけないというふうに私は思っていますので、そういったマスクに関しての、まず、現状把握、どのようになっているのでしょうか。保育園や小中学校それぞれの現状をお願いいたします。
    ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 小中学校の学校現場においては、国のマニュアルに基づき、特に熱中症のリスクが高いことが想定される場面、体育の授業や、登下校時、運動部活動の活動中などにおいては、マスクを外すよう指導しております。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 続きまして、保育園での現場の状況についてでございますが、国からの取扱い通知におきまして、2歳未満児のマスク着用は勧めておらず、2歳以上児につきましても、個々の発達の状況や体調などを踏まえる必要がありますことから、他者との身体的距離にかかわらず、マスクの着用を一律には求めないとされております。 このことを踏まえまして、市内の保育施設などにおきましては、屋外での遊びのときは熱中症のリスクが高いとされる高温多湿な状況を避けるため、園児たちにマスクを着用させてはおりません。また、屋内におきましては、就学前の園児たちは自分から息苦しさですとか、体調不良を申し出ることや、マスクを外してもよいかどうか判断することが難しいことから、保護者の意向などもお聞きした上で、マスクの着用を一律には求めてはおらず、室内温度を確認しながら、園長や現場の保育士の判断により、必要に応じてマスクを外すようにしております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。それぞれ現場で大変先生や保育士の方が気を遣いながら、指導していらっしゃると思います。一概にこれがいいという結論は出ない問題ですし、保護者の方の考えも尊重されるべきだと思いますが、今後の脱マスクへの移行、避けて通れない課題なんですけれども、教育委員会としての正式な見解はいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 教育委員会としましては、文部科学省の通知等を踏まえ、ガイドラインに沿った基本的な感染症対策を行うことが必要となります。今後も、換気、マスクの着用、手洗い等の衛生対策については行ってまいります。 その上で、学校現場において、熱中症対策を優先する場面と、基本的な感染症対策を徹底する場面を見極め、対応するものと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) おっしゃるとおりだと思います。今後とも、適切な指導をよろしくお願いいたします。 それでは、経済の方に行きたいと思います。 経済の方なんですけれども、この8月16日に、東京都の時短命令に違法というのが確定しました。このことを受けて、本市の見解を伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 本市としましては、県の出す営業時間短縮要請に基づいて飲食店などに協力をお願いする立場となっておりまして、時短命令を出すことはありませんが、今回の裁判の違法の判断は、行政に対して慎重な対応を求めた判決であると受け止めております。 仮に、今後、時短要請が求められた場合には、対象の飲食店など十分に調査した上で、店舗側の理解が得られるよう対応してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 私も同意見です。ぜひよろしくお願いいたします。 それで、2番目なんですけれども、感染症対策と社会経済活動の両立というのを政府が掲げております。 時と場合によっては感染症が大事、または社会経済の方が大事といろんな意見が拮抗しておりますが、これに関しても、本市の経済対策と感染症についての見解というのは、どのように考えておられるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 今年7月29日に開かれた国の新型コロナウイルス感染症対策本部においても、社会経済活動を維持しながら感染拡大に対応する各都道府県への支援について決定事項が示されておりますように、個々の人の基本的感染対策と事業者の感染リスクを引き下げる適切な対策の徹底を行いながら、できる限り社会経済活動の維持と医療の逼迫の回避を両立できるよう取り組んでいくことが必要であると認識しております。 本市といたしましても、国と県の動きを注視しながら、それに合わせて取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 両立の方向でいきたいと、こういうことでした。 そして、本市の経済対策になるわけですが、これまで、プレミアム商品券など様々な支援を、この2年半続けてこられました。 ウィズコロナというこの時代を見据えて、産業振興の今後の支援の方針をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 新型コロナウイルスが確認されてから間もなく3年が経過しようとしていますが、本市では、商品券事業と併せて感染防止対策への支援に、令和2年度から3年度、力を入れてまいりました。 昨年6月から愛知県にて、ニューあいちスタンダード、通称あいスタの認証制度が始まりました。認証取得をした市内飲食店に対する奨励金事業を実施し、認証店は現在で約240店舗までに増えてきております。 本年度は、こうしたあいスタ認証店へより効果的な経営支援を図るため、商工会によるプレミアム食事券事業をはじめ、11月から12月にかけて市内飲食店でのキャッシュレス決済ポイント還元事業を実施するほか、店舗を紹介する特設ホームページの作成などを行ってまいります。 今後も、商工会と協議を重ねましてニーズを把握しながら、コロナ感染症で影響を受けられる個人事業主を含めた中小企業者等に対して、経営支援を継続してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。 6月の補正でこのキャッシュレス決済ポイント還元事業が決まったわけなんですけれども、隣の東郷町が5,000円の商品券を出したりして、いわゆる地方創生の交付金、日進市は何をやるんだというような市民からの問合せが非常に多くありまして、日進市は11月にこういうのをやるんだよと言っても、時期が先のため、皆さんから、ぴんとこない、果実がすぐにはもらえないのねというような声がありましたので、ちょっと再質問させていただきますけれども、6月議会の補正審議と重なる部分もございますので、御了承いただきたいと思います。 再質問なんですけれども、今年4月に商工会で行ったプレミアム食事券事業ではもう初日から大混雑だったわけです。すごい列ができておりまして、整理されているのが市の職員さんでした。そして、市民の方から、4月1日、同日に並んでも、食事券を購入できなかったという不平の声がたくさん届いております。 この効果をどのように、まず、分析しているか、すみません、過去のことですけど、よろしくお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 にっしんプレミアム食事券事業は、感染防止対策の徹底された市内飲食店を応援する商工会発行のお得な食事券として、4月から販売させていただきました。 議員の御指摘のとおり、販売初日から大盛況でありましたが、御購入いただけなかった皆様には大変御不便をおかけし、誠に申し訳なかったと考えております。 このたびの食事券は、市民の皆様が応援したいお店を選んで購入する店舗専用券方式となり、実績として102店舗に御参加いただきました。利用された方には各店舗を知っていただくきっかけにもなり、店舗側からも御好評いただき、十分応援できたものと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) ありがとうございます。 それでは、11月から始まるキャッシュレス決済ポイント事業の経済効果の見込みを改めてまたお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、産業政策部長。 ◎長原産業政策部長 キャッシュレス決済ポイント還元事業では、市内飲食店150店舗の参加を予定しており、利用者へのポイント付与率は20%、期間中の付与額は最大1万円相当のポイントまで還元されるものです。 飲食店に対する経営支援は、各店舗の売上金額となります。ポイント付与額が最大約5,120万円であり、ポイント付与率の20%に対し、市内店舗の売上総額は、その5倍に当たる約2億5,600万円と大きな経済効果を見込んでおります。 プレミアム食事券を購入できなかった方を含め、多くの皆様に御利用していただけるものであります。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) またここで述べていただいて、キャッシュレスの決済ポイント事業がより多くの皆さんに活用されることを願いたいと思います。 以上で、コロナの関連の質問を終わりまして、2項目めの物価高にどう向き合うかに行きたいと思います。 大変な物価高が続いております。9月には2,000品目、10月には6,000品目の商品の値段が上がるというふうに予測されています。 こうした中、私は、もし国が追加経済支援をしてくれるのであれば、日進市も全市民が公平に受けられる物価対策を考える必要があると思います。 そして、1つ目、2つ目、まとめてお聞きしますが、6月補正で幾つかの対策は示されたことは御承知のとおりです。国の追加対策を踏まえて、現在市が考えている物価高対策があれば、お示しいただきたい。 そして、2つ目なんですが、期間を定めての給食費無料とか、くるりんばす70歳以上無料化など、市民生活のあらゆる可能性を含めて、市民生活の負担軽減を図るべきだと考えておりますが、これについてはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、総合政策部長。 ◎萩野総合政策部長 1点目、2点目まとめて答弁をさせていただきます。 まずは、現時点で本市の物価高対策といたしましては、まずは、6月議会で御議決をいただきました事業をしっかりと進めていきたいと考えております。 次に、8月中旬に行われました国の対策本部会議においては、物価高に対しまして地方創生臨時交付金の増額や、より重点的、効果的に活用される仕組みへの見直しが指示され、対策を強化するという方針が示されております。 そのため、今後は、国や県からの物価高対策の詳細が示されましたら、その内容を精査いたしまして、必要な対策について検討してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 日進市は地方創生臨時交付金、6月の補正予算でほとんど決めて、低所得者の方や給食費、いろんなことに、物価高対策に使われたことはもう明らかです。 しかし、6月議会が終わって蓋を開けてみると、他市町も非常にこの交付金を使って、物価高対策をしているという実態が明らかになりました。 私は市民目線でどうかと言いましたけれども、ほかの市町では事業者からも様々な要望があると。介護施設の光熱費を負担したり、公共交通関係からはガソリン代の高騰を負担してくれとか、農家さんなどからは肥料代とか、飼料代、あらゆるものが高騰していると、暮らしを直撃しているんだと、こういう声が、悲鳴に近いものが上がっているのが現状です。 この追加経済対策があったとしても、国の方針がともに示されるとは思いますけれども、私は日進市においては、暮らしの負担軽減を優先順位、最もそれを高く位置づけて考えていただきたいと強く要請いたします。よろしくお願いいたします。 それでは、最後の帯状疱疹ワクチンの助成について伺います。 私の周りで何度も帯状疱疹にかかる人が出ておりまして、ワクチンを打ちたい、だけど、高いという声を再三聞いております。市の方で何とか助成ができないかという声で、今回、質問いたします。 まず、本市のワクチン助成の認識と考え方についてお尋ねいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 本市のワクチン助成の認識につきましては、予防接種を実施することによる安全性、期待される効果、対象となる年齢などについて客観的な議論が必要であり、基本的には、国において予防接種法で定める定期接種と認められたワクチンに対して助成を行うこととしております。 帯状疱疹ワクチンにつきましても、国の審議会において検討されておりますが、現時点では定期接種化には至っていないことから、今後も、国の審議会や他自治体の状況等を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 分かりました。国に定められる定期接種と認められていないということです。 もし、分かればですけれども、市内での帯状疱疹にかかった人とか、または、一方で、ワクチンを接種しているという、そういう数というのは把握できているんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹の現状ということでございますが、具体的な罹患人数につきましては、医療機関などが感染症法等に基づく国への報告義務がなく、また、ワクチン接種者数についても、帯状疱疹ワクチンは法令で定めた定期接種ではなく、任意接種であることから、本市で把握することが困難となっております。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) じゃ、ワクチンの接種者も分からないということですね。確認です。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 ワクチンの接種者も把握をしておりません。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) それでは、愛知県内で、令和4年4月時点で、このワクチン助成をしている自治体というのは幾つあるんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹ワクチンの助成を行っている県内市町村は、令和4年4月時点で7市町村でございます。 ○議長(青山耕三) 山根議員。 ◆9番(山根みちよ) 分かりました。まだまだ支給が僅かな市町だということですね。 大変苦しいそうです。私はかかったことはないので分かりませんが、帯状疱疹にかかると非常に苦しく、長くかかるということですので、ぜひワクチン接種を助成してほしいというお願いをして、私の一般質問を終わりたいと思います。 以上です。ありがとうございます。 ○議長(青山耕三) これにて山根みちよ議員の質問を終わります。 ただいまから11時10分まで休憩します。     午前11時03分 休憩-----------------------------------     午前11時10分 再開 ○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、古川ひさお議員の発言を許します。     〔15番 古川ひさお登壇〕 ◆15番(古川ひさお) 議長の許可を得まして、座ったまま質問させていただきます。よろしくお願いします。 まず、最初の質問は、認知症患者の実態とその介護についてであります。 急速な高齢化に伴いまして認知症の老人は急増しており、2025年には高齢者の5人に1人に達すると言われています。その症状は様々ですが、周りにいる家族への影響は大変大きいものがあります。 そこで質問ですが、本市での認知症患者の実態はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) ただいまの古川ひさお議員の質問に対する答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 本市における認知症の方の実態でございますが、要支援・要介護認定を受けている方の認定調査結果により、認知症高齢者の日常生活自立度で、認知症状により周りの人の注意や支援、介護などが必要とされる判定基準がⅡa以上の方が、令和3年度末時点で1,991人、約10人に1人ほどとなっております。 また、令和2年5月に総務省による認知症高齢者等への地域支援に関する実態調査の結果報告書では、平成24年に高齢者の7人に1人、令和7年には5人に1人の方が認知症になると推計されていることから、市において要介護認定等を受けていない方の中に、把握できていない認知症の方がいるものと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) ありがとうございます。 令和3年の末に1,991人、大体10人に1人が認知症になっているということで、令和7年には5人に1人、約4,000人ぐらいが認知症になるということで、我が市でもかなりの多くの人が認知症になっているので、市としても認知症対策にぜひとも力を入れていただきたいと思います。 それで、本市として、認知症の方に対してどのように関与していくんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 認知症の方やその御家族から介護サービスの利用や日常生活に関する相談については、市内3カ所に設置している地域包括支援センターを中心に相談に応じております。 また、認知症が疑われる方などで医療・介護サービスを受けていない方に対し、認知症初期集中支援チームを設置しており、訪問等による初期支援を行っております。 そのほか、介護、虐待、生活困窮など複合的課題を抱え、複数の支援が必要な場合には、ケアマネジャーや介護サービス事業所、地域の方などが連携し、支援や見守りができるよう、関係者の参加による地域ケア会議を行っております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 関係者の方の地域ケア会議というものを開いているということでしたが、この地域ケア会議というものはどのようなもので、何人ぐらいが参加し、どのぐらいの頻度で開かれていて、また、成果はどんな成果があったか、教えてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 地域ケア会議は、複合的な課題を抱えているケースについて個別検討を行うもので、関係者で協議を行い、よりよい支援を行うために開催します。 参加者、参加人数ですが、ケースにより異なりますが、ケアマネジャー、介護サービス事業所などの介護関係者、行政機関、区や自治会をはじめとする地域の関係団体や民生委員などの関係者が参加します。 開催頻度は、必要に応じて開催されますが、令和3年度は20回の開催がありました。 成果としましては、専門職や家族だけでは見守りの目が届かない方について、地域の方も含めた見守りや緊急時の連絡体制を整えた例や、スーパーマーケットに対して、認知症の方が買物に来店された際、声がけや丁寧な対応をお願いした例など、住み慣れた地域の中での暮らしにつなげております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 去年、20回開かれたということで結構開かれているんですが、成果として、目が届かない人に対しても緊急時の連絡体制を整えたり、スーパーマーケットに対しても、認知症の方に、買物に来られた場合には声がけをしていただくと、いろんな成果が出ているので、今後もぜひケア会議を充実させていただきたいと思いまして、次の質問に行きますが、認知症の、さっき、初期集中支援チームというものがあるというふうに伺いましたが、どのようなチームで、どのような活動を行っているんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 認知症初期集中支援チームですが、在宅生活をしている40歳以上の認知症が疑われる方または認知症の方で、医療や介護サービスを受けていない方を対象に、複数の専門職が本人やその家族を訪問し、アセスメント、家族支援など初期の支援を包括的、集中的に行い、医療や介護サービスにつなげるなど、自立生活のサポートを行うチームのことでございます。 本市では、認知症の専門医1名、医療・介護の専門職3名の計4名によるチームを平成30年4月より設置しております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 実際の初期集中支援チームの活動状況はどのようなものでしょうか。何件くらい訪問し、どんなサポートを行っているんでしょうか。 それと、今1,991人いるということですが、1チームで足りるんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 活動状況でございますが、医療や介護サービスにつながっていない方に対し訪問等を行い、家族や本人にアプローチし、医療・介護につなげる初期支援をおおむね6カ月間集中的に行っており、サポートの実績でございますが、平成30年度から令和3年度の4年間で延べ21件の実績があり、現在3件の支援を継続しております。 1チームで足りるかということでございますが、1,991人の方は既に要介護等の認定を受けており、サービスにつながっている場合は対象となっておりません。認知症初期集中支援チームでは、継続的な医療、適切な介護サービスに結びついていない人、認知症専門医の助言が必要な方などについて支援を行っていることから、現在の体制で適切な介護・医療に結びつけることができていると考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 4年間で21件ということで、現在は3件をやっているということなので、数としてはそんなに多くないんですが、要介護認定を受けている人はサービスにならないということなので少ないんですが、もうちょっと数を増やすというか、支援するようにしていただきたいと思います。 例えば、本市として、家族や周りの人へのサポートというのはどういうふうになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 本市では、認知症の方を介護している家族がお互いの悩みを相談し、情報交換できる場として認知症家族交流会を、また、認知症の方への対応を含めて無理なく介護を続けていくために知識を身につけていただくよう、やさしい介護教室を開催しております。また、認知症の方やその御家族、地域の方など、どなたでも交流することができる居場所として、認知症カフェの設置を推進しております。 このほか、認知症の方が行方不明になった場合に備えて、家族がGPSによる位置情報提供サービスを利用する場合、初期費用の助成を、実際に行方不明になった際には、早期に発見、保護できるよう、メールやファクスを利用したやさしい手ネットにっしん情報配信システムにより、地域の支援者の方に本人の特徴など情報をお知らせしております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 先ほど認知症家族交流会というのをやっているということなんですが、その認知症家族交流会というのはどのようなもので、何家族ぐらい集まって、どのくらいの頻度で開かれているんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 認知症家族交流会は、認知症の方を介護している家族がお互いに悩みを相談したり情報交換できる場として設けております。 毎月1回開催しておりまして、毎回、10家族程度の参加がございます。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 毎月1回開催しているということで、毎月やっているので結構開かれているんですが、毎回10家族程度の参加があるということだったので、もっと多くの家族の人に参加していただいて、認知症に対する認識をぜひとも深めていただきたいと思いまして、認知症に関する質問を終わります。 次の質問は、在宅医療と介護についてであります。 入院医療、通院医療と並んで、自宅などに医師などの専門職が訪れて行う在宅医療が、第三の医療として注目されています。 在宅医療・介護の場合は、特に家族の協力と十分な心構えが必要となりますが、ここで質問ですが、本市での在宅医療の実態は、実数はどうでしょうか、どれほどでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 国が集計した在宅医療に係る地域別データにおきましては、市内医療機関の令和2年9月の訪問診療の実施件数は1,450件、歯科訪問診療の実施件数は403件となっております。 また、市内の訪問診療対応医療機関は24機関、訪問歯科診療対応歯科医療機関は22機関となっております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 今、訪問医療の実施件数が1,450件、それから歯科の訪問医療が403件ですか、ということで、施設も医療機関が24軒と、それから歯科の方が22軒で、いろんな施設が結構あるので、もっとたくさんの実数が増えていくような、在宅医療をやっていただきたいと思いまして、それでは、独り暮らしの高齢者の在宅支援サービスとはどのようなものですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 独り暮らしの高齢者の在宅支援サービスとしましては、緊急時に消防署に通報できる緊急通報システム装置の設置、ごみ出しを支援するエコサポート、電磁調理器などの購入を支援する日常生活用具給付のほか、独り暮らしに準ずる方も含むサービスとして、屋内の家事を行うシルバーサポートサービスや、布団を干すことができない方に対する寝具洗濯乾燥サービス、安否確認や調理支援を行うための配食サービスがあります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) いろいろサービスがたくさんあるんですが、各サービスの利用状況というのはどのようでしょうか。 また、配食サービスというのもあるので、これはどのようにお願いして、何人ぐらい利用しているんでしょうか、教えてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 各サービスの利用状況につきましては、昨年度の実績で申し上げますと、緊急通報システムは95人、エコサポートは168人、日常生活用具給付は1人、シルバーサポートは9人、寝具洗濯乾燥サービスは7人となっております。 また、配食サービスの利用申請につきましては、担当のケアマネジャーもしくは地域包括支援センターを通してお申し込みいただくことになっておりまして、昨年度は107人の方に御利用いただいております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 非常にばらつきがあると。一番多いエコサポートが168人、それから日常生活用具給付は1人しか利用していないということで少しばらつきがあるんですが、配食サービスはケアマネジャーか、それから地域包括センターを通じてやっていただいて107人ということで結構ばらつきがあるので、いいシステムがあるのでぜひもっと独り暮らしの方にうまく伝わるようにして、利用者をもっと増やしていただきたいと思います。 それでは、次の質問ですが、在宅医療をする場合に、医療・介護の専門職の人とどのようにして連携していけばいいんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 在宅医療においては、かかりつけ医の指示の下、医療専門職が連携し、自宅などで診療、治療、処置などを受けるほか、介護の認定を受けることで、訪問介護や訪問看護、リハビリテーションなどのサービスを利用することになります。 御家族においては、かかりつけ医や担当ケアマネジャーなど、コミュニケーションを図っていただき、御自宅などで生活が続けられるよう、関係者と共に支援体制を整えていただくことが必要であると考えております。 また、市では相談機関として、介護に関する相談を地域包括支援センターで行っているほか、在宅医療・介護連携支援センターやまびこ日進において、在宅医療に関する相談を行っております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 今あったやまびこ日進、日進市の在宅医療・介護連携支援センターなんですが、このやまびこ日進というのはどのような組織で、どのような活動を行っていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 日進市在宅医療・介護連携支援センターやまびこ日進は、市からの委託を受け、東名古屋医師会により運営をされております。市民が医療や介護が必要になっても、住み慣れたまちで自分らしい生活が続けられるよう、地域の医療・介護の従事者の方々の連携支援に関する事業を実施している組織です。 活動は、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制をつくるために、主に、医療・介護の専門職や地域包括支援センター職員からの医療的相談窓口、入退院支援、また、医療・介護の関係者に向けた研修やお互いの顔が見える関係づくりのための座談会など定期的に開催しております。 また、市民への普及啓発にも力を入れており、在宅医療と介護について、市民向けの講演会に加えて、令和4年度から、今年度からでございますが、地域の老人クラブ等に向け、出前講座を実施しております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。
    ◆15番(古川ひさお) やまびこ日進はいろいろやっているんですが、座談会とか、講演会、それから老人クラブ等で出前講座も実施するということなので、このやまびこ日進の役割というのは大変大きいと思いますので、もっと皆さんにやまびこ日進を知ってもらって、利用してもらいたいと思います。 例えば、緊急時などの対応は、どうすればよろしいんですかね。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 体調が急変し、命に関わるような緊急時には、消防の救急通報を最優先していただくことになりますが、かかりつけ医がある方や介護サービスを利用している方につきましては、日頃からの備えとして、医師や担当のケアマネジャー、介護サービス事業所の方と緊急時の対応について相談しておくことで、スムーズな医療の提供や御家族等への迅速な連絡につなげることができます。 また、尾三消防本部では、本人の名前や生年月日、緊急時の連絡先、今までにかかった病気や飲んでいる薬など、緊急時に最低限必要となる情報を救急隊がすぐに把握できるよう、マグネットタイプの救急安心カードを配布しておりますので、こういったツールも活用し、緊急時の対応に備えていただきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 最後の方に言われました救急安心カードというのは大変よさそうですが、これはどのようなもので、どうすればもらえるんでしょうか。 また、実際の活用状況はどうでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 救急安心カードは、駆けつけた救急隊がカードに記載された内容を基に迅速な対応が取れるようにするためのもので、70歳以上の独り暮らしの高齢者の方などを対象に、地域福祉課窓口や民生委員からお渡ししております。 カードの活用状況ですが、尾三消防が救急活動の際に冷蔵庫に救急安心カードを貼っているかを確認するようにしているということで、実際の救急現場でも役立っていると聞いております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 70歳以上の独り暮らしの高齢者にもらえると、それで、地域福祉課窓口や民生委員から渡してもらえるということで、ぜひとも救急安心カードというのを皆さん、貼っていただきたいと思います。冷蔵庫に貼っていただくということでお願いします。 じゃ、家族などの介護する側の心構えとして、必要なことは何でしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 介護する側の御家族においては、何よりもまずは、御本人がどのような暮らしを望み、どのような人生を送りたいと考えているかを酌み取っていただき、その意思を家族や医療・介護関係者等で共有するとともに、御本人の意思を最大限に尊重した選択をしていただくことが大切であると考えております。 また、在宅における介護は、数年に及ぶこともあります。現在は、在宅医療や介護サービスが充実してきているとともに、本市でも家族介護者を支援するための事業を数多く行っております。御家族においては、医療・介護サービスや市の事業を適切に利用することで、決して家族だけで介護を抱え込まず、介護する側の心身の健康維持にも留意していただくことも、心構えとして必要なことであると考えております。 お困り事があれば、家族だけで抱え込まず、地域包括支援センターやケアマネジャーなど専門家へ気兼ねせず、御相談いただくことが大切と考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 家族として心配事があれば、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談するというお話でした。 なるべく相談するようにしたいと思いますが、例えば、家族介護者を支援する事業を数多くやっているとありましたが、どんな事業があるんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 家族介護者を支援する事業としましては、先ほど申し上げました認知症家族交流会、やさしい介護教室、認知症カフェ、位置情報提供サービスの初期費用助成、やさしい手ネットにっしん情報配信システムのほか、ヘルパー、デイサービス、ショートステイなどの介護保険の給付、介護保険の本市の特別給付として、紙おむつ助成、移送サービス、住宅改修の上乗せ、そのほかにも認知症介護の基本的な知識を身につけることができる認知症家族支援プログラムの講座、介護している人がお互いの悩みや体験を話し合う介護者のつどいを開催しております。 また、介護者が外出時のトイレ介護などの際、介護中であることを示すことができる介護マークの配布を行っております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 数多くいろんな事業をやっていただいているので、これももっと市民の人たちに認知していただいて、より多くの人が利用するようにしていただきたいと思いまして、この質問を終わります。 次は、障害者の移動支援におけるタクシーチケットの件であります。 障害者の移動支援の1つに、タクシーチケットの配布があります。1乗車につき1枚650円まで、これは年間48枚つづりですが、大変よい施策ではありますが、非常に使いにくいという声も多く聞きます。 そこで質問ですが、配布実態、使用率はどうなっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 令和3年度の助成券交付者数は、普通車用が996人、リフトタクシー用が88人です。 交付者のうち、助成券の使用率は、普通車用が約56%、リフトタクシー用が約66%でございます。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 普通車用とリフトタクシー用とも、対象者は何人中何人の交付者であるんでしょうか。 また、使用率は56%と66%とありますが、100%の使用率はおのおのどれほどでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 令和3年4月1日現在の障害者数でお答えしますと、交付対象者数は、普通車用は1,818人で、リフトタクシーは384人となります。 令和2年以降はコロナ禍による外出自粛による減少傾向がありまして、例年に比べ使用している人が少なくなっておりますが、コロナ禍前の平成29年から令和元年度は、普通車では55人、リフトタクシー用は6人ほどの方が全て利用しております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) タクシーチケットは1,818人中996人の人が交付券をもらっていますが、リフトタクシーは384人中88人という人がもらっているんですが、全部使っている人は、普通車では55人、リフトタクシーでは6人しかいないと。5%ぐらいしか使っていないんです。 これ、もったいないですよね。もらっている人も、半分ぐらいしか使っていないと。せっかくいい方式なんだけど、1乗車につき650円しか使えず、持ち出しが多くて使いづらいと聞いています。この辺はもうちょっと改善すべきではないんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 タクシー料金助成制度は、公共交通機関などによる移動が困難な障害のある方が社会参加していただくために、少しでも多くの外出していただく機会を増やすことを目的としております。 この目的から、タクシー乗車した際、必ず支払いが発生する初乗り料金相当の金額を設定しており、近隣市町の多くも同様の状況でございます。 また、前回の見直しに当たっては、数年の時間をかけ、障害者自立支援協議会等において御意見いただき、検討しておりますので、現時点で変更する予定はございませんが、今後も他市町の状況等を注視してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 初乗り料金では、持ち出しが多くなります。実際、ちょっとタクシーで行くと、1,000円、2,000円、3,000円、すぐかかっちゃうので、それが初乗り料金しかないとすると、タクシーで出ようとする機会はむしろ減るんじゃないんですかね。 障害者自立支援協議会ではどのような意見が出たんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 タクシー助成制度が始まった当初からタクシーに乗車する際の料金助成として初乗り料金相当で設定しておりますので、外出する機会が減少するものではないと考えております。 また、障害者自立支援協議会では、タクシーを利用しなければほかに移動手段のない方や少ない方に、より支援の拡充が重要との御意見が多くございました。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 障害者自立支援協議会では、より支援の充実が重要という意見が出ていたと。要するに、タクシーチケットをもうちょっと使えるようにしてほしいという意見が出たということで、初乗りだけじゃなくて、2枚、3枚とか、上限を外すとか、もうちょっと、せっかくもらったものなので、有効に使えるようにしていただきたいと思います。 移動が困難でより支援が必要な方へ、有効なほかの方法はないんですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 市では、一般のタクシー助成に加え、より支援が必要な重度の方にリフト付タクシーの利用助成を平成29年度に創設をいたしました。 また、福祉サービスとの一体的利用や公共交通機関との利用が困難な障害のある方や要介護認定者などへの支援として福祉有償運送を開始し、福祉有償運送事業者への支援、福祉有償運送ドライバー養成等にも取り組んでいるところでございます。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 福祉有償運送というのが出ましたが、実際にどれだけ障害者や要介護者に活用されているんですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 福祉有償運送につきましては、市内で2事業者が運営しており、令和3年度では延べ738回の利用がありました。 主な行き先としましては、通院やスーパー、ショッピングモール、市役所などとなっており、日常生活の足として利用されていると考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 福祉有償運送、延べ738回の利用があったということなんですが、これ、同じ人が何回、年間だと、使えばあれなので、違う人、要するに、何人の実際の利用者があったんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 実人数は把握しておりませんが、会員登録者数ということで、2事業者で31人と17人、48人の方となっております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 48人しか使っていないんですよ。2事業者で48人。 なので、いろいろ電話してみたんだけど、例えばあい工房なんていうのは来年4月で終わるとか、そういうふうに言われますし、実際に障害者が利用するには、非常にハードルが高いんですよ。 もっと簡単に使える、タクシーチケットをぜひとも使いやすくしていただきたいと思って、この質問を終わります。 次の質問は、ヤングケアラーについてであります。 大人に代わり日常的に家事や家族の世話をするヤングケアラーの支援対策強化へ国も乗り出しました。ヤングケアラー情報の集約を自治体の一部門にするとのことです。 ここで質問ですが、本市へ国、県からの働きかけはどのようなものでしたか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 ヤングケアラーの支援対策の強化に向けまして、厚生労働省が新たに取り組むこととなりました、学校などで把握された情報を各自治体の特定の一部門に集約する枠組みづくりに関しましては、近く、有識者らによる検討チームを設けた上で、全国自治体での運用拡大に向け、本年度内の手引作成を目指すこととされています。 現時点では国や県からの働きかけは特にはございませんが、必要な体制を整えられるよう関係機関との情報の共有を図ってまいります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 国、県からは働きかけはないということですが、関係機関との情報の共有を図るとあります。関係機関とはどこでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 関係機関でございますが、ヤングケアラーは、本来、大人が担うこととされております家事や家族の世話などを日常的に行っているお子様とされており、お世話の対象は、高齢の祖父母ですとか、病気や障害をお持ちの親や兄弟姉妹、また、幼い兄弟姉妹などであることから、こうした対象者と関わることが想定されます各種学校などの教育機関をはじめ、病院や介護福祉施設などの医療・福祉機関など様々でございます。 これら関係機関と関わりを持つ学校教育課や地域福祉課、介護福祉課、健康課などの所管部署を通じた支援体制を構築してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 教育機関と医療・福祉機関と、それから市の学校教育課、地域福祉課、介護福祉課、健康課と、それだけの関係機関があるわけですから、この多くの機関といかに密に連携を取るか、これが重要だと思いますので、ぜひともよろしくお願いしたいんですが、本市のその後の実態調査の進み具合はどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 本市の実態調査につきましては、ヤングケアラーの当事者である子どもたちや、その御家族に関わる関係機関との支援体制の在り方と併せて検討してまいりたいと考えております。 そのため、去る7月に今後の支援体制の在り方や当事者への支援についての理解を深めることを目的といたしまして、家庭児童相談員を含めます家庭相談係の職員が研修会に参加をしております。 今後も関係機関の職員も含めまして積極的に研修会などに参加をし、そこで学んだノウハウを踏まえながら、実態調査につきましても併せて検討してまいります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 7月の研修会をやったということですが、研修会の内容はどのようでしたか。 また、実態調査はいつ頃やるんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 7月に行われました研修会でございますが、「ヤングケアラーの現状と課題」と題しまして、ヤングケアラーの当事者でもありました講師の方から、ヤングケアラーについての基礎知識をはじめ、家族のケア経験による影響ですとか、国や県の実態調査、また、必要なサポートなどの内容についてお話をいただきました。 実際にヤングケアラーとして経験された方たちの思いや、講師御自身のヤングケアラーとしての経験談は、支援体制の在り方を構築していく上で大いに参考となりました。 なお、実態調査の実施につきましては、国が自治体の関与について法整備を検討しておりますことから、実施時期も含め、その動向についても注視しながら検討してまいります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) まず実態調査が大事だと思いますので、早く、なるべく実態調査をやっていただきたいと思いますが、そこで大事になるのは、スクールソーシャルワーカーとの関係が大事になってくると思うんです。 スクールソーシャルワーカーの果たすべき役割はどのようなものでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 スクールソーシャルワーカーは、児童・生徒やその家族が抱える課題について、教職員だけでなく、保護者からも情報が集まる仕組みとなっております。 市内の公立小中学校に通う児童・生徒につきましては、その情報収集をスクールソーシャルワーカーが積極的に行い、関係機関へつなぐことで、ヤングケアラーに必要な支援へとつながるものと考えております。 また、スクールソーシャルワーカーとのケース会議を通して、教職員のヤングケアラーへの理解も深まるものと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) スクールソーシャルワーカー、非常に大事だと思いますので。 今後、どのように取り組んでいくんでしょうか、ヤングケアラーについて。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 ヤングケアラーにつきましては、まだまだ社会的認知度が低く、ケアをする子どもたちにとりまして、身近に相談できる人が少ないことなどが課題とされております。行政の支援が遅れがちでありますことから、来年4月に発足予定のこども家庭庁では、ヤングケアラー支援策を柱の1つとする方針が盛り込まれているところでございます。 また、定期的な実態調査の実施や、国と地方自治体との役割分担、教育・福祉面での支援強化に向けた法整備の検討についても現在行われておりますことから、こうした国の動向を注視しながら、本市の支援体制づくりのための関係機関との協議を進めてまいります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 本市の支援体制づくりという声が出ましたが、支援体制づくりをどのようにするつもりか。学校からスクールソーシャルワーカーを通じて市役所へ伝わる流れの中と思うんですが、集約先はこども未来部になるのではないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 本市の支援体制につきましては、先ほど申し上げました国の支援強化に向けた法整備の検討内容を踏まえつつ、関係機関と検討してまいります。 その検討の中で、特定の一部門での情報の集約に向け、教育機関をはじめとする関係機関の職員からの連絡体制についても構築をしてまいります。 なお、自治体の一部門への情報の集約先に関しましては、国におきましてはこども家庭庁が司令塔となり、地方自治体の児童福祉部門を想定しておりますことから、こども未来部が中心となって関わっていくことになると考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) ぜひともこども未来部に頑張っていただいて、ヤングケアラーについて取り組んでいただきたいと思います。 最後の質問に行きます。 最後の質問は、香久山西部土地区画整理事業の橋梁についてであります。 何度も住民との意見交換会を繰り広げてきていますが、橋を架けてほしいという請願が採択された一方で、市側は、住民との合意がなければ、橋梁関係の予算は執行しないと明言していました。 そこで質問ですが、通過交通量を増やさないために、具体的にはどんな方法でどのようにするのか、住民側に説明していますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 通過交通対策には、大型車通行止めや速度抑制などの警察が実施する交通規制及び狭窄、ハンプやスムース横断歩道などの道路管理者が実施する物理的デバイスがございます。8月24日の意見交換会では、香久山西部土地区画整理事業地内の12メートル道路の対策案の一例として、御説明させていただきました。 また、これまでに実施した交通量調査に加え、株山中央通線の東側を中心とした香久山地区及び日生梅森園において追加の交通量調査を行い、本地区への通過車両の進入を回避させるための対策や、あわせて、香久山北交差点及び香久山南交差点における信号サイクルの見直しや道路改良等を行うことで、幹線道路を円滑に通行できる取組を進めていくことなど、地域全体における交通安全対策について説明をさせていただきました。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 本地域への通過車両の進入を回避させるための対策と今言われたんですが、それは具体的にどういうものですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 今御答弁もさせていただきましたが、交通規制や物理的デバイスなど様々な交通安全対策に加え、株山環状通線などの幹線道路を円滑に通行できるよう、道路改良等を進めてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 話合いを進めているうちに、なし崩し的に予算執行をしてしまうんじゃないでしょうかね。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 このことはさきの市議会定例会でも御答弁させていただきましたとおり、予算執行につきましては、住民の皆様にお知らせすることなく予算執行をしない、執行するに当たっては事前に説明するという意味で申し上げたものでございます。 なお、この点につきましては、再度、3月19日の意見交換会の記録を詳細に確認しましたが、合意ということは申し上げておらず、今回の意見交換会を最後にして予算執行をすることはしない、皆さんを無視した形で突然予算執行をすることはしないと申し上げております。そして、共によりよいまちにしていくように話合いをしていきたいともお伝えをさせていただいております。 そして、7月6日の意見交換会において、橋梁の予備設計及び詳細設計の発注を進めていきたいということと、並行しまして、交通安全対策などの話合いを進めていくと御説明をさせていただいたところでございます。 なお、橋梁予備設計業務等の予算執行につきましては8月10日付で契約をし、橋梁設計予定箇所の測量や調査を9月下旬から10月下旬の期間で実施する予定としております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 今言われましたように、突然予算執行することはないと言いながら8月10日付で契約をし、9月下旬から10月下旬の間で実施するということで、これは8月24日に説明したというんだけど、8月10日付でもう契約しちゃっているわけですね。これはどういうことでしょうかね。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 今御答弁させていただきましたが、予算執行の手続に入る前の7月6日の意見交換会において、橋梁の設計について発注を進めることと並行しまして、交通安全対策などの話合いを進めていく旨の御説明をさせていただきました。その後に予算執行の手続を進め、入札及び契約を行ったものでございます。 8月24日の意見交換会においても、契約の御報告とともに、測量や調査の時期につきましても御説明をさせていただきました。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 私が聞いていると事後報告のように聞こえるんですが、今後、どのように住民側に理解を得ていくつもりでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 香久山地区と梅森地区が橋梁でつながることによりまして、両地区がより身近な地域となると同時に、通過交通に対する懸念の声もいただいております。 その一方で、早期の橋梁建設を求める声もいただいておりますことから、香久山環状線及び12メートル道路が補助幹線道路としての機能が保たれるよう、通過車両の進入を回避する交通対策や安全対策を各地区の皆様との意見交換会を進める中で検討してまいります。 市といたしましても、責任を持って具体的な解決の方向を示すことで、皆様の御理解が進むよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) 具体的な解決の方向を示すと言われたんですが、解決の方向というのはどのような方向でしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、都市整備部長。 ◎蟹江都市整備部長 通過車両の進入を回避する交通対策や安全対策の必要性を区画整理組合、日生梅森園地区及び香久山三丁目地区と話をしておりまして、香久山二丁目の皆様とも安全対策についてお話をさせていただきたいと考えております。 市が責任を持ち、今までの道路の機能を損なわないような努力を住民の皆様と話し合いながら続けてまいります。 ○議長(青山耕三) 古川議員。 ◆15番(古川ひさお) ぜひとも住民の話合いを続けて、理解を得て、それから進めていただきたいということをお願いしまして、私の質問を終わりたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(青山耕三) これにて古川ひさお議員の質問を終わります。 ただいまから13時30分まで休憩します。     午前11時59分 休憩-----------------------------------     午後1時30分 再開 ○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、山田久美議員の発言を許します。     〔1番 山田久美登壇〕 ◆1番(山田久美) ただいまより一般質問を行います。 まず初めに、帯状疱疹の予防接種助成金について伺います。 午前中での一般質問でも帯状疱疹についての質問がございましたが、重なる部分もあると思います。しかし、再確認のために質問をさせていただきたいと思います。 それでは、まず、本市で予防接種助成をしているワクチンはどのくらいあるのでしょうか。
    ○議長(青山耕三) ただいまの山田久美議員の質問に対する答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 予防接種助成をしているワクチンにつきましては、法で定める定期接種以外のものとして、骨髄移植などにより接種済みの定期接種の予防効果が期待できない特別な理由による再接種や、成人の風疹ワクチン、高齢者任意肺炎球菌ワクチンに対して、接種費用の助成を行っております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) それでは、本市での風疹ワクチンの助成金額についての確認ですけれども、たしか上限については5,000円、高齢者用の肺炎球菌ワクチンの助成金は3,000円だったと思いますけれども、この金額で間違いはないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 間違いありません。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 風疹ワクチンや高齢者肺炎球菌ワクチン、それと帯状疱疹ワクチンですけれども、医療機関において自費でワクチン接種を受けようとしたときの費用はどのくらいかかるのかお願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 費用につきましては、種類や医療機関によって幅がありますが、風疹ワクチンは6,000円から1万2,000円程度、高齢者肺炎球菌ワクチンは8,000円から1万2,000円程度となっております。 また、今回の御質問の帯状疱疹ワクチンにつきましては2種類ございまして、1つ目は8,000円から9,000円、2つ目は2万1,000円から2万4,000円程度の費用となっております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) ただいまの答弁で、2つ目の2万1,000円から2万4,000円というのは、1回で2万1,000円から2万4,000円なのか、2回接種での費用なのか、お願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 2つ目のワクチンにつきましては2回接種が必要ですが、費用につきましては1回当たりの金額となります。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 1回当たりの費用が2万1,000円から2万4,000円なので、2回接種を行いますと4万2,000円から4万8,000円ということになり、本当に高額だと思います。私も自費ではなかなかこれは接種できないと思います。 では、帯状疱疹ワクチンが2種類あるということで、また、費用が違うということもただいまの御答弁でも分かりました。この2種類のワクチンの違いですけれども、どのようなものかお願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹ワクチンは、1つ目は、乾燥弱毒性水痘ワクチン、いわゆる生ワクチンで、接種回数は1回です。 2つ目は、乾燥組換え帯状疱疹ワクチン、いわゆる不活化ワクチンで、接種回数は2回となります。 不活化ワクチンの方が生ワクチンよりも費用は高いですが、予防効果の持続期間も長いと言われております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 帯状疱疹のこの不活化ワクチンというのは、費用は高いけれども、予防効果の持続期間が長いということなんですね。 では、3人に1人の割合で罹患すると言われております帯状疱疹ですけれども、本市での現状はどのようか、いま一度確認をさせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹の現状でございますが、国の調査によれば、議員御指摘のとおり、80歳までに3人に1人が帯状疱疹を経験するとされておりますが、具体的な罹患人数につきましては、医療機関などが報告する仕組みとなっていないことから、本市の現状は把握が困難となっております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) なかなか把握が困難というのは分かりますけど、水ぼうそうから帯状疱疹になると言われている水ぼうそうのワクチン接種ですけれども、これはどのくらいの方が受けておられるのか、お願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 水ぼうそうのワクチン、いわゆる水痘ワクチンでございますが、平成26年10月から、1歳から3歳までの幼児を対象に、定期接種として開始されました。定期接種開始前の状況については市では把握しておりませんが、定期接種化後は約95%のお子さんが接種されております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 先ほどの質問の御答弁で、帯状疱疹のワクチンが2種類あって、不活化ワクチンの方が費用は高いけど、やはり予防としての持続期間も長いということも分かったんですけど、50歳以上になりますと帯状疱疹にかかりやすいとも言われておりますし、昨今、ストレスからも罹患するということも聞いております。 ぜひ帯状疱疹の予防接種助成を本市でもやはり行っていただきたいと考えておりますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹の予防接種につきましては、国の審議会において検討されておりますが、現時点では定期接種化には至っておりません。 接種費用の助成に関しましては、安全性、期待される効果、対象となる年齢などについて客観的な議論が必要であり、今後も国の審議会や他自治体の状況などを注視してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 今御答弁を聞いて、やはり午前中の答弁と同じだなと。午後になったら、もしかしたら答弁が違っているかなというちょっと淡い期待を抱いておりましたが、残念です。 では、その他、帯状疱疹への対応としまして、予防接種以外で、市として何らかの取組があれば教えていただきたいので、よろしくお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 帯状疱疹は、早期に発見し、早期に治療することが大切と言われておりますので、市としましては、この疾患に関する正しい知識を普及啓発し、早期発見、早期治療につなげるとともに、発症予防として重要な免疫力を低下させない生活などについてホームページに掲載し、広く周知しております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) ただいまの御答弁で、やっぱり早期発見、早期治療ということが大切ということを言われました。本当にそのとおりだと私も思っております。 でも、帯状疱疹というのは、熱が出るわけでもなく、突然湿疹、あれ、あせもと思うような方も大変多いんです。気づいたときはもう痛みを伴って、肌に下着とかそういうのが触っているだけですごく痛い。本当に痛いと言われております。 先ほど山根議員の質問の答弁でも、県内で7市町村が助成しているということも確認をしました。本市も、できたら独自で助成していただけるよう、前向きに検討をお願いします。 また、早期発見、早期治療ができるように、症状などをホームページとかに分かりやすく掲載していただけるということですので、今以上に、できたら写真が載せられるといいんですが、何せ肌を見せてしまうということもあるので難しいんですが、分かりやすい症状をホームページにアップしていただいて、早期発見につなげていただけますよう、よろしくお願いいたします。 では、質問を次の項目に移らせていただきます。 次の質問ですけれども、障がい者支援について質問をさせていただきます。 障害者基本法によりますと、障がいの定義は、「身体障害、知的障害、または精神障害があるため長期にわたり日常生活、または社会生活に相当な制限を受ける者」となっております。 身体障がいの場合は、先天的、後天的な理由で体の一部が不自由な状態であり、身体障害者福祉法によると5つに分類をされ、視覚障がい、聴覚障がい又は平衡機能の障がい、音声機能・言語機能又はそしゃく機能障がい、肢体不自由、内部障がいとなっております。 また、精神障がいは、統合失調症や鬱病、そしてパニック障がいなどの精神疾患、アスペルガーや自閉症、ADHDなどの発達障がいも含まれております。 様々な障がいを持っている方たちへの支援を本市でも行っておりますけれども、どのような支援をされているのか、お聞かせください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 障害のある方への支援については、障害の種別、等級等障害の状況により様々なものがございますが、主な支援を大きく分類しますと、障害福祉サービスや補装具など支給する障害者自立支援給付事業や、地域生活支援事業などの日常生活の支援、障害者医療などの医療に関する支援や、重度の障害がある方に支給される特別障害者手当などの手当や、税金の減免、タクシー料金助成など移動に関する支援などがございます。 また、障害の特性によりお困り事は異なり、対象や種類、サービスなどが様々ありますので、お困りのことがございましたら、総合的な相談を行う障害者相談支援センターに御相談いただければ、特性に合わせた適切なサービスにつながるよう支援しております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 特性に合わせて適切なサービスにつながるように支援していただいているということですけど、本市は人口が増えております。それに伴って、障がいをお持ちの方や、息苦しさから精神を病んでしまう方も増加していると思うのですが、どのくらいの方がこういった障がいで増えておられるか、お願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 障害者手帳をお持ちの方でお答えしますと、重複障害の方はそれぞれの障害でカウントしておりますので延べの人数になりますが、本市の障害者数は、令和4年4月1日現在は延べ3,326人、令和3年4月1日現在では延べ3,237人で、89人増加しております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) やはり人口も増えてきているというのもあると思いますし、ストレス社会の中でということもあるとは思うんですけれども、確実に年々増えていっているということだと思います。 先日、聴覚に障がいのあるお子さんをお持ちのお母様から、私、直接、お電話をいただきました。名古屋市では振動型体温計の給付が受けられるということだったんです。ただ、いろんなところを見てみますと、振動が伝わるという体温計は入っていないんですね。なので、これは日進でも給付していただけないでしょうかという御相談でした。 コロナ感染が拡大している今は特に敏感になっておりまして、熱が少しでも出ると体温を測りますし、また、家で体温を測っても、保育園や学校へ行けばまた二重に測るということも今はなっております。 障がい者の日常生活用具の中には、目に見えない方用の音声体温計というのはどこの市町でもあるんです。ただ、やはり耳の聞こえない方用の振動型体温計というのは、どこの市町も入っておりませんでした。 振動型体温計、名古屋市がやっているんですけど、振動型の体温計はやはり検温が終わると、振動でぷるぷると鳴って知らせてくれるので、耳の聞こえない方も時間を、時計とにらめっこしなくても分かるということなんです。 やはり聴覚障がいの方は音は聞こえないので、目で見えるように、光だったり、例えば振動だったり、目覚まし時計も全部振動になっていますので、そういったことで分かるということですので、ぜひ振動型の体温計というのを給付していただけないかと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 日常生活用具は、一般的に普及していないものを優先的に対象としております。また、振動型ではないタイプの体温計と費用が大きく変わらないということから、給付としては考えておりません。 また、振動型体温計以外にも、検温時間の短いもの、ディスプレーが分かるもの、非接触式など様々な体温計がございますので、様々な種類の中からも選択していただければと考えております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 非接触式の方は目で見るということはできるんですね。でも、気温とか計測する部位によって、体温がばらばらなんです。一定じゃないんです。やはり体温というのは、正確に測るためにわきに挟む。これ、一番きちんと正確に測れると私は考えております。 もし給付というのが難しいというのであれば、助成してくださるということではいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 繰り返しになりますが、振動型でないタイプの体温計とかかる費用が大きく変わらず、一般的に流通しているものということで、同様に助成も考えておりません。御意見としてお伺いします。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) しつこいようですけど、実は、音声と振動型が一体化している体温計も出てきております。なので、視覚、それから聴覚に障がいをお持ちの方が、この一体型の体温計というのを使えるように変更していただきたいと思います。 では、次に移ります。 今年も豪雨により被害が各地で起きておりますが、また今回、とても大きい台風もこちらの方に近づいてきているということもあります。また、災害が起きて一番被害に遭うのが高齢者や障がいをお持ちの方です。 災害での支援体制は常に見直しをしていかなければならないと考えております。災害時、障がい者の方への支援体制で、見直されたり変更されたような内容はあるのかお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 災害時における障害のある方への理解促進として、各避難所で支援を行う人が障害の特性や対応の仕方などを知るための手引書、要配慮者の避難所生活サポートブックを平成25年に作成し、令和2年にはその改訂を行いました。 改訂に当たっては、障害のある方への合理的配慮などの視点を含め、日進市障害者自立支援協議会の権利擁護部会で検討を行い、様々な障害について主な特徴や避難所で困ること、対応のポイントの見直しを行ったほか、新たに避難所用のコミュニケーションボードも掲載しております。 サポートブックの活用方法につきましては、市のホームページに掲載し、周知を行っているほか、避難所開設訓練の際に使用し、理解促進や周知を図っております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 避難所開設訓練、そういうときに使用されるということですので、ぜひ避難所開設訓練のときには、障がいをお持ちの方は様々な障がいの方がありますので、参加できる方、できない方もあると思いますけれども、やはりいろんな障がいをお持ちの方が参加することによって、その方たちが何に困っているのかということが分かると思いますので、またそういったときにそういう人たちに声を聞いて、見直す点とか、また、新たに取り入れなければいけないという点も確認していっていただきたいと思います。 では、次に移ります。 電話リレーサービスを本市でも検討していただきたいと私は考えているんですけれども、このサービスは、聴覚障害者等による電話の利用の円滑化に関する法律というのが令和2年に制定されました。そして、令和2年12月1日に施行されたということなんですけれども、「国民の日常生活及び社会生活において、即時性を有する意思疎通を遠隔地にいながら可能とする基幹的な手段」、これが電話なんですけれども、本当に電話というのは音声だけで意思疎通を図る手段ということなんですが、そのために聴覚障がいの方たちは、介助を受けずに利用するということは大変今まで困難でした。職場における業務のやり取り、そして、緊急時の速やかな救助要請などにも困難を伴うということも多々ありました。 最近では、聴覚障がい者の方にとっても、目で見て内容が分かるようなツールが出てきております。スマートフォン、それからUDトークなども便利なものが出てきており、健常者とのコミュニケーションも少しずつできるようになってきたとは思います。 しかし、話をする速度や、方言、イントネーションによると、この変換というのがうまくできないんですね。やはり漢字変換なども意味不明なものになっていて、また、音をよく拾い過ぎてしまうのか、周りの方の話し声も拾ってしまうので、ますます内容が意味不明に変換されるということも現状としてございます。 そこで、電話リレーサービスの検討をしていただきたいと思うんですけれども、いかがでしょうかということです。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 電話リレーサービスは、オペレーターが手話と文字と音声とを通訳することで、電話による双方向の意思疎通を仲介する仕組みで、聴覚障者等による電話の利用の円滑化に関する法律の施行に伴い、令和3年7月1日から公共インフラとして全国的に利用が開始されました。 聴覚や発話に困難がある方がサービス利用を希望される場合、電話リレーサービス提供機関に登録することで利用ができます。 また、耳が聞こえる方でも登録時に発行される電話番号にかけることで、本サービスを通じて聴覚障害のある方へ電話をすることができます。 市としましては、本制度に関する理解促進を図るため、サービスの周知を図ってまいります。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 明石市では、平成30年2月5日から手話フォンが設置されました。 手話フォンでは、電話リレーサービスを事前登録なしで使うことができる。そして、観光案内所などでも利用できるようです。料金は無料なので、利用したい方にとってもうれしいサービスとなっております。聴覚障がいのある方たちも、あると便利、設置してもらえるならぜひ導入してほしいという声も聞いております。 この点についてはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 明石市につきましては、電話リレーサービスが公共インフラとして制度化される以前の平成30年2月に、同サービスのモデルプロジェクトの1つとして、日本財団により明石駅前の施設に設置されたと伺っております。 また、その後制度化された電話リレーサービスでございますが、スマートフォンからの利用も可能であることから、市としましては独自に手話フォンを設置することは考えておりませんが、電話リレーサービスが公共インフラとして制度化された状況を踏まえ、本サービスの周知に取り組んでまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) サービスの周知ということですけど、11月に長久手市のジブリパークが開園されるということです。ジブリパークに来た方が、本市、観光のするところがあればですけれども、観光していただけるというように、電話リレーサービスを導入されれば、集客も見込まれていくのではないかと私は考えておりますので、ぜひとも御検討の方を市長、よろしくお願いいたします。 次に、実は、長久手市の福祉の家に、目で聴くテレビ、アイ・ドラゴンというのが設置されております。こちらは、テレビをインターネット回線に接続することで、様々なコンテンツを24時間視聴できるというものだそうです。 また、聴覚障がいの方が災害時でも字幕や手話での情報を得ることができ、また、そのほかのテレビなども見ることができるというもので、特に、災害時に聾者たちの皆さんの生命や生活を守るために、自発的に手話言語通訳者、字幕つきで放送できるそうです。 公的な施設に設置することはできないのか、お願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 目で聴くテレビ、アイ・ドラゴンについてでございますが、これは、聴覚障害者用の情報受信装置でございます。 近年の地上デジタル放送におきましては、字幕放送が行われ、ニュースなどは一般のテレビにおいても字幕表示が可能となっており、災害時における情報収集インフラとして期待できると考えております。 また、本市では、まず、情報から取り残されないよう意思疎通の取組が大切と考え、コミュニケーションボードやUDトークなどを活用する取組を進めているところでございます。 議員御質問の受信装置につきましては、現時点で公共施設に設置する予定はございませんが、御意見を今後の参考にさせていただきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 今回、私、今まで、この質問は、聴覚障がいの方を対象としてきましたけれども、全ての方が安心で安全に暮らしていける日進市により一層なっていける。そういったように、今後もその時々でいろんなことを見直して、そして、他市町に後れていかない。とにかく、他市町がやったら本市がやるのではなく、本市独自で一生懸命政策をやっていただきたいと思います。 では、次の項目に移らせていただきます。 最後の項目になりますけれども、制服の見直しの進捗状況や学校での今後の課題等を問わせていただきます。 令和5年度に向けて、制服の見直し検討委員会が立ち上がり、制服のデザインや、ブレザーにするのか、そして既存の制服でいくのか、選択することができるようなものに決定をされました。 少しずつ検討委員会の中で進んでいることとは思いますので、ちょっとお伺いをしますが、現在の進捗状況はどのようになっているのか、お願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 現在の状況でございますが、ブレザーのボタンにつきましては、全ての中学校でタブレットを活用した生徒による投票が済み、デザインが決定しました。また、白ポロシャツ導入についても、全ての中学校での導入が決定しております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) ボタンはどのようなデザインにするのかをただいまのタブレットを使用して投票を行ったということでしたので、どのようなデザインになったのか、大変私は楽しみです。 では、ブレザーの中に着るポロシャツなんですけれども、最近では、お手頃な値段で購入できるお店が増えてきております。そのような店舗で購入できるようにするためには、校章などが入っていては、学校指定での店舗でしか購入することはできませんので、ちょっとお伺いをさせていただきます。 今回のポロシャツを導入するに当たりまして、校章などを入れるようなことは考えておられないでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 校章、ロゴ等を入れる予定は、現在のところございません。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 校章を入れる予定はないということで、ブレザーのボタン、ポロシャツも決まりました。 まだそれ以外に決めなければならないと思うことはありますでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 例えば、ポロシャツに関しましても、ワンポイントマークの可否、襟元のライン等、保護者に対して各学校で統一した回答ができるよう決めていくこととなります。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 私自身は、ワンポイントぐらいは入っていてもいいかなとは思うんですけれども、各学校で統一していくための協議はしていかないといけないと思います。 では、今後、制服以外で検討していかなければならない課題については、いかがでしょうか。例えば、制服に関する校則の変更や、新しい制服に関する周知などが必要であると考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 各中学校で新たな服装規定を決定し、10月末に開催予定の制服検討委員会で情報共有し、11月には全小中学校保護者向けに案内を予定しております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 制服が新しく変わっていくために、服装規定もつくっていかれるということだと思います。 それでは、これ以外に、校則を見直すようなもので何かあるか、お願いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 現在、市内小中学校一斉に見直す予定の校則はございません。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) それでは、確認させていただきますけれども、制服以外の小物類はどうするんでしょうか。本市の制服はもう何十年とセーラー服、詰め襟という学生服でした。また、今後、何十年も見直しをすることはないと思いますので、日進らしさがあってもよいのではないかと考えております。 また、校則ですけれども、今後はどのようにしていかれるのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 今回、制服導入のために生徒の意見を集約して進めた過程から、新たな課題に対し、見直しながら対応していくことを再確認できました。 制服や小物類に関する校則につきましては、教員が全て決定するのではなく、生徒が主体的に考えていくことが大切です。各学校の独自色や日進らしさも、そこから生まれてくるのではないかと考えております。 ○議長(青山耕三) 山田議員。 ◆1番(山田久美) 制服の見直しについての質問を、過去、何回もしておりますけれども、そういった中で生徒さんたちが声を上げたからこそ、制服が見直されることになり、本当によかったと思います。 押しつけられるような校則であってはいけないと思いますので、日進らしさや独自性を考えていただいて、前に進めていっていただければと思います。 質問を終わります。 ○議長(青山耕三) これにて山田久美議員の質問を終わります。 次に、川嶋恵美議員の発言を許します。     〔14番 川嶋恵美登壇〕 ◆14番(川嶋恵美) 通告書に従い、一般質問させていただきます。 まず初めに、スマート窓口についてお伺いします。 市民の方から、出生届を出しに行って、空いている時間帯を狙ったにもかかわらず、2時間もかかったとの御意見をいただきました。その方は自営業者ですので、出生届と同時に国民健康保険加入手続や子ども医療費の手続、児童手当支給手続、保育園の申込み等があり、1階と2階での手続になりますが、1つずつ申請書に住所と名前を記入しなくてはいけないです。マイナンバーカードがあるのに何で利用できないのかとおっしゃっていました。 窓口混雑情報サイト、日進市なう!やお呼び出しメールもありますが、これは、今現在の状況しか分からないので前もって予想しづらく、先ほどの自営業者の方ですと、市役所に行く時間は毎日の業務のどこかでしわ寄せをされるので、計画を立てて時間をつくらないといけません。 そこで質問いたします。 窓口混雑情報サイトを利用している方はどれほどいて、運営管理を名東区の会社に委託していますが、費用対効果をどのように捉えておられますか。 ○議長(青山耕三) ただいまの川嶋恵美議員の質問に対する答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 窓口混雑情報サイト、日進市なう!の利用状況についてでございますが、4月から7月までのサイト閲覧者数は5,814回となり、呼出しメールの利用者数は29人となっております。 費用対効果についてですが、窓口混雑情報サイトは、市役所の窓口で使用しています広告つき番号案内表示システムと一体のシステムとなっており、混雑状況や、窓口の番号案内、呼出しメールなど、来客者への利便性向上が図られております。 また、費用は広告により賄われておりまして、システム利用料等については市の負担がないだけでなく、広告収入として令和3年度の実績で112万2,000円の広告収入を得ております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 窓口混雑情報サイトについては、費用はかかっていないことが分かりました。当日に来られた方には有効なものと思いますので、どしどし利用していただきたいと思います。 先ほどの御相談者さんについてですが、1階では移動することなく担当者がそれぞれ来てくださいましたが、担当者が替わるごとに待たされたとの御意見でした。 おくやみ窓口のように、出生届の場合、住民票がないので、事前に予約をして準備をしておくというわけにはいかないとのことですが、例えば、出生届セットをつくっておいて、その方に必要なものをそこから選択し、書類をそろえることができれば、担当者が替わるたびに待つことなくできると思います。 しかし、御提案するようにはいかないと思われることもあるかと思いますが、こうだからできないと考えるより、これをこうすればできるのではないかと考えていただきたいと思います。 ある程度決まった申請などは、1人の担当者ができるように検討してはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 今回御相談された出生届など戸籍に関するものは、その方の生活に関わる基礎となるものであるため、審査等に時間を要しております。戸籍、住民登録に続き、保険年金課での子ども医療や児童手当の手続となり、時期などによっては混雑状況によりさらにお待たせし、御不便をおかけしている状況もございます。 どの手続も正確に事務を行う必要があることなど、一定のお時間をいただきますが、今回、貴重な御意見をいただきましたので、窓口で様々な工夫や改善により、お待たせする時間を少しでも短くできるよう、他の市町村の状況を調査・研究してまいりたいと考えております。
    ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 戸籍をつくるということで、間違いや抜けがあってはいけません。一定の時間がかかることが確認できました。正確に行っていただくことを大前提としまして、検討をしていただきたいと思います。 令和4年3月議会でも、高齢の方が手が震えて所定の位置に文字が書けないことや、記入方法を迷うことなくスムーズに申請できる、書かない窓口の提案をさせていただきましたが、申請書ごとに住所や名前を記入する市民の手間と時間、そして、その申請書用紙を保管するためにかかる職員の手間や保管場所の確保について、私は改善するべき課題だと思いますが、当局のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 現在、マイナンバーカードを活用した申請に対応しておらず、それぞれのサービスごとに申請手続や届出を行う必要があり、市民の皆様に申請のお手間をおかけしていることは十分承知をしております。 また、申請に基づき、市のデータ入力、複数職員によるチェックなどにより多くの時間が必要となっているほか、申請用紙など一定期間保管しなければならず、場所も必要となっております。 これらは申請を適正かつ正確に処理するために行っているもので、適正に処理することと市民や職員の手間を少なくすることをいかに両立できるかが課題と考えております。 デジタル技術の活用により、市民や職員の利便性の向上と負担軽減と適正な処理を両立することが可能と考え、現在、スマート窓口などの方策を検討しているところでございます。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 適正に処理することと手間を少なくすることをいかに両立するかを課題とし、検討中との御答弁でございました。 愛知県内でも先進事例が幾つかありますが、スマート窓口の導入について、メリットとデメリットを含めて、今後のお考えをお聞かせください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、総合政策部調整監。 ◎岩瀬総合政策部調整監 スマート窓口とは、市役所の窓口で各種申請手続を必要とする方がスマートフォンやパソコンなどでマイナンバーカード等を利用し、事前に情報登録することにより、複数の申請書への記載負担の軽減や、滞在時間が短縮され、市民サービスの向上が図られるものでございます。 また、所管ごとのシステムが連携することで、職員の入力作業の軽減や事務のスピードアップが図られることから、スマート窓口の導入は本市において有用なものであり、前向きに検討してまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) ぜひ市民の方にとっても、庁舎内の業務にとっても、有効な選択をお願いいたします。 そして、スマート窓口導入後にはマイナンバーカードが有効に使われると思いますので、2項目めの質問に移ります。 マイナンバーカード普及促進についてお伺いします。 マイナンバーカードの普及促進に、国は今年度末をめどに全国民への普及を目指して、様々な取組で自治体を支援しています。 現在のマイナンバーカードの普及率はどれくらいでしょうか。愛知県、近隣市町と比較してどのようでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 本市のマイナンバーカードの交付率については、7月末現在で46.1%となっております。全国では45.9%、愛知県は45.6%となっております。 また、近隣市町ですが、長久手市は50.7%、東郷町は47.8%となっております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 平均的な取得率になりますが、2人に1人以上の方はまだ取得されていないのが現状です。 この6月30日から、買物などに使えるポイントを1人当たり最大2万円分付与するマイナポイント第2弾事業が全国的に始まりました。 今回の取組については、マイナンバーカードの普及はもちろんのこと、消費喚起も目的の1つです。昨今の物価高が家計に打撃を与える中、1人最大2万円相当のポイントは、家計負担軽減につながると期待をされております。これはカードの普及と消費喚起、物価対策としても有効な政策です。 ここで注意しなければならないことですが、カードを持っていない方は、9月末までにカードの交付申請をしなければ、マイナポイントの申込みができません。今後、必ず便利に活用できるものですので、一歩踏み出して、マイナンバーカードの申請をお願いしたいと思います。 確認のため、マイナンバーカードの取得により、具体的に利便性が向上するメリットは何かお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 マイナンバーカードの取得により、マイナンバーの証明、コンビニなどで各種証明書の取得及び本人確認書類として利用することができるようになり、現在、一部行政手続のオンライン申請が可能となっておりますが、今後さらに各種申請が可能となるなど、市民の皆様の利便性の向上につながるものと考えております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 具体的には、保険証利用では、インターネット上で特定健診の結果や医療費情報などを閲覧できるほか、確定申告の医療費控除の手続がスムーズに行えること、また、手続なしで限度額を超える一時的な支払いが不要になります。そして、公金受取口座を登録することで、年金や児童手当などの給付金の手続が円滑になり、迅速な支給が可能にもなります。 マイナンバーカード申請手続を市役所の市民課窓口で行う際に必要なものは何かお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 必要なものは、顔写真つき身分証明書を持参し、市役所において申請書を受け取り、申請書にあるQRコードを読み取り、スマートフォン、パソコン及び証明用写真機によるオンライン申請または郵送での申請が必要となります。 なお、スマートフォン及びパソコンの利用が不得意な方などは、携帯電話ショップによる申請支援を6月現在、市内の10カ所で実施されており、手ぶらで申請を受付しております。 申請については、ホームページ等で周知しておりますが、御不明な点や申請書の紛失などについては、市民課へ御連絡いただければ、対応をさせていただきます。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 携帯電話ショップでは手ぶらで申請できることは知りませんでした。ホームページにこのことも掲載していただきたいと思います。 さて、マイナンバーカードを取得しましたら、マイナポイントを取得していただきたいですが、高齢の方はキャッシュレスポイントの利用をされていない方も多いです。また、やり方が分からず、せっかくのポイントを取得できない方も多くいらっしゃいます。 令和4年10月より、マイナポイント申込み手続のお手伝いをしていただけるとの記者発表がありました。詳細を御説明いただけますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、総合政策部調整監。 ◎岩瀬総合政策部調整監 先ほどの質問でも少し触れられてみえましたけれども、マイナポイントの取得につきましては、本年9月末までにマイナンバーカードの取得申請された方が対象となっており、ポイントの取得の申込期限は来年2月末までとなっております。 ポイント取得に関する支援につきましては、現在、市役所の1階にポイント取得のための端末を設置し、市民の方々に利用していただいておりますが、その会場に来月10月から支援員を配置する予定でございます。 新たに取り組む支援の内容につきましては、来庁者が会場に設置した端末、もしくは来庁者自身のスマートフォンによって行うポイントの申込み手続について、支援員が機器の操作を支援するとともに、マイナポイントに関する電話でのお問合せに対応してまいります。 なお、その会場の運営につきましては、業者に委託する予定となっております。 また、本事業の予算については、本議会の補正予算を提出しているところでございます。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 2月末までの期限まで対応していただけるのは心強いです。 さて、マイナンバーカードは2016年1月から交付されておりますが、有効期限は発行の日から10回目の誕生日までとなっています。 しかし、未成年の方は5回目の誕生日まで、成人の方でも署名用電子証明書及び利用者証明書の有効期限は、発行の日から5回目の誕生日までとなっており、e-Tax等の電子申請やマイナポータルへのログイン、コンビニでの住民票の写し等の交付を受けるときに必要ですが、早い段階でマイナンバーカードを取得された方は、既に電子証明書が切れている方がおります。私の周りでも電子証明書が切れていて、マイナポータルにログインできなかった方が複数名おられます。 更新手続はどこでどのように行うのかお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 マイナンバーカードの更新につきましては、電子証明書の有効期限が5回目の誕生日までとなっており、有効期限の3カ月前から手続をすることができます。 対象の方には、更新期限までに有効期限通知書が送られますので、市民課へお越しいただくことになります。 また、マイナンバーカード本体の有効期限は、10回目の誕生日までとなっており、更新手続は、初回申請時と同様の手続となっております。 なお、未成年の方はマイナンバーカード本体の有効期限が5回目の誕生日までとなっております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 更新手続が必要な対象の方には通知がされているということも分かりました。 先ほども述べましたが、カードの普及は、生活が便利になり、マイナポイントで消費喚起、物価高対策としても有効な政策ですから、ポイントがもらえる9月末までにカード申請をしていただきたいと思います。 本市のマイナンバーカード普及の決意と目標達成への対応策を、お考えがあればお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 マイナンバーカードの普及に伴い、市民の利便性の向上及び行政の効率化が図られるため、マイナンバーカードの普及促進は重要と考えております。 国においては、今年度末までに全ての市民の方に行き渡ることを目指すとの方針が示されております。 本市においても、現在、国、県等で行われていますマイナンバーカードの申請支援や交付業務、マイナポイント支援業務などのマイナンバーカードの普及促進に向けた取組を進めてまいりたいと思います。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 駆け込み申請も見込まれますので、窓口でも御負担をおかけいたしますが、しっかりと対応をよろしくお願いいたします。 それでは、総務省は、自治体がマイナンバーカードを活用し、独自にポイントを付与する事業、自治体マイナポイントを全国へ広げるため、2023年度に補助金制度を創設する方向で検討に入っています。昨年度、既に浜松市や姫路市など、モデル事業を実施しています。 ポイントの財源は自治体の負担になりますが、本市では検討をされているでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、総合政策部長。 ◎萩野総合政策部長 自治体マイナポイント事業につきましては、国におきまして令和3年度にモデル事業を実施し、令和4年度に全国の自治体が活用できる汎用システムの構築を目指すとしております。 事業のメリットといたしましては、給付事務がオンライン化され、市民の手続負担の軽減や、民間キャッシュレス決済サービスとの連携により、利便性の向上が実現するということとなっております。 今後、システム改修費等の補助が想定されますが、議員御指摘のとおり、ポイントの財源は自治体の負担となり、その活用については、モデル事業の効果や、今後の費用負担等を検証していく必要があろうかなと考えております。 現時点では具体的な検討は行っておりませんが、制度の内容やモデル事業等の状況を踏まえまして、どのような活用方法があるか調査・研究をしてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) まずはマイナンバーカードが普及されてこそ効果も発揮すると思います。マイナンバーカードの普及は重要との御認識ですので、今後、モデル事業などの効果を検証していただき、効果的に進めていただきますようよろしくお願いいたします。 3項目めの質問に移ります。 高齢者の紙おむつ購入助成券支給サービスについてお伺いします。 令和3年6月議会で質問させていただきました紙おむつ購入助成券支給サービスですが、今年の8月1日から制度変更がされました。店舗や申請方法など、課題解決に向けて工夫をしていただきました。 確認のため、お伺いいたします。 取扱店舗は使いやすくなりましたでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 取扱店につきましては、協力いただける店舗を登録する方式に改めたことに伴い、市内のドラッグストアやホームセンターを含む11店舗の追加となりました。 かねてより利用者から要望の多かった大手ドラッグストアなどでも利用できることになり、利便性が向上したものと考えております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 大型店舗等、食品の買物ついでに利用できるのは使いやすいと思います。 今回の制度の変更により、助成の方法も現金給付から助成券への支給へと大きく変わったわけですが、これで利用者の方の申請方法や利用方法はどのように変わりましたか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 申請や利用方法につきましては、従来は初めに受給資格認定の申請書を御提出いただくと、市から支払証明書を交付し、利用者は店舗で紙おむつを購入する際に、一旦、お金を負担していただきました。その後、支払証明書を添付して、市に助成金を請求するという流れでございました。 この8月からは申請書を一度御提出いただくと、市で要件の確認後、負担割合に応じた金額の助成券を郵送で交付いたします。利用者はその助成券で紙おむつを購入できるようになりましたので、助成金の請求のため来庁していただく必要がなくなったものでございます。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 助成券が直接できるということですね。身近なドラッグストアでも利用できるようになり、請求の手間も減り、便利になりました。 利用者の状況は、以前と比べて変わりましたか。 また、サービスの申請方法が変わったことをどのように周知されましたか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 利用者の状況としましては、昨年度は711人でしたが、この8月時点の助成券交付者は857人となっており、制度移行の周知により、新たな利用者が増えたものと考えております。 周知につきましては、従来からの利用者については、助成金の申請に来られた際に窓口で御説明するとともに、申請に来られていない方につきましては、個別に通知で御案内いたしました。 また、市の広報紙、ホームページに掲載するとともに、地域包括支援センターと市内事業所のケアマネジャーに対し周知を行い、申請の御協力を依頼いたしました。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 今まで利用されていた方にはしっかりと周知をされたことが分かりました。 それでは、今までの方法では面倒だからとか、指定店舗での購入でコストが高く、わざわざおむつだけを買いに行くことが難しいなど、利用ができなかった、また、諦めていたという方にもサービスを受けやすくされた今回の改定は意味があると思います。 今まで申請を行ったことのない対象者にはどのように周知をされましたか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 今まで利用されたことのない方につきましては、個別に周知はしておりませんが、地域包括支援センターやケアマネジャーによる周知とともに、市の広報紙やホームページによる周知を行いました。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 市の広報やホームページによる周知を行ったとのことですが、対象者は要支援・要介護者の方です。広報紙を見て申請に至る方がどれほどいらっしゃるでしょうか。 昨日、91歳の要支援2の方と92歳の要支援1の方にお聞きしましたら、そんな支援があるってどうやって知らせているのと聞かれました。ホームページは見ないし、広報に書いてあっても分からないです。ケアマネジャーさんから一言確認いただき、手続のお手伝いをしていただけるといいと思いますが、残念ながら、この方々も、昨年の質問時に御相談を受けていた方のところにも、周知されるような通知も連絡も確認もいまだないです。 90歳を超えてもお独りでお元気に頑張っておられるけど、夜間はお手洗いに間に合わないときもあるし、外出時にすぐにお手洗いに行けないときもあるので、紙おむつを上手に利用されています。対象者に確実に情報が届き、サービスを受けられるようにするべきと思います。 平成25年3月議会で先輩議員が述べております。「行政として、回収率何%、何人は不明ですという、数字で語っていただくというところに私は何かひっかかるものを感じます。数字が1とか、あと1名残っていますというのは、この1というのは数字で捉えていただくんじゃなくて、数字1は1人の人生なんだと捉えていただきたいと思うんですよ。住民台帳に載っているのに実態が不明というままということでは、せっかくの行政の苦労が報われないかなと思っておりますので、いついつの時点で住民基本台帳にはこれだけの人が載っていて、この全ての人は行政は把握している。全員を把握するという、実態をつかんでいただきたいとお願いをしておきたいと思います」と、このように言われました。 せっかく利用しやすくなるように、新しい店舗への依頼や、従業員への周知徹底の確認など、御努力をされて改定をしてくださったのですから、今まで諦めていた方にどうやったら利用していただけるかと考えていただきたいと思います。対象者に確実に情報を届ける、サービスを受けられるようにするべきだと私は思います。 何度も申し上げますが、対象者は要支援、要介護の方です。確実に情報が行き届くように、広報に載せるのであれば、身近な対象の方にお声かけをお願いする趣旨の文言を入れるとか、デイケアやヘルパーさんを週に何度か利用されていますので、デイケアのスタッフやヘルパーさんからも一言助言していただくとか、民生委員の方からも声かけをしていただくとかの方法もあると思います。 対象者に確実に情報が届くようにするにはどうするべきと考えますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部参事。 ◎伊東健康福祉部参事 対象者へのさらなる周知につきましては、引き続き、要介護認定の通知の際に他の支援サービスと併せて御案内し、地域包括支援センターやケアマネジャーなどの関係者と連携するとともに、御提案いただきました民生委員の方から声かけをしていただくことも含めて、紙おむつを必要としている対象者や高齢者と関わりのある方々に情報が届くよう、改めて努めてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 対象に当たる方々で、まだまだ御存じでない方がたくさんおられると思います。関わりのある方々と連携していただくよう、よろしくお願いいたします。 今回の紙おむつ助成制度の件に限らず、どこの部署においても、数字で捉えるのではなく、誰一人取り残されることがないようにはどうしたらよいか、成果の裏に残されている実態を捉えていただきたいと申し上げ、次の質問に移ります。 交通指導員の働き方改革についてお伺いします。 さきの6月議会で、交通指導員の働き方について御質問させていただきました。猛暑が続く中、毎日危険な交差点での任務に、早速、暑さ対策のため、ファン付ベストの支給をしてくださいました。交通指導員からは喜びの声が届いています。 ファン付ベスト着用開始の経緯をお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 毎年のように最高気温が過去最高を更新する状況の中、今年度においては5月に急に気温が上がり、身体が夏の暑さに慣れていない中で、大変な思いをして交通指導をいただく状況がありました。 少しでも勤務環境を改善するために、交通指導員会議において意見を伺い、ファン付ベストの導入を行ったものでございます。 着用後の感想を交通指導員に伺うと、大変快適であるため、交通安全指導に集中できると高評価をいただいております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 交通安全指導に集中できるという高評価はよかったと思います。 ファン付ベストは一般的なものより品質も良いと伺っておりますが、予算はどれくらいかかって、どこから捻出したのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 ベストとともに、ファン、リチウムイオンバッテリーを22着分購入し、約46万円となっております。 予算は、通学指導事業の消耗品費から支出いたしました。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 的確な時期に導入できたことはとてもよかったと思います。 次の質問、交通指導員会議では指導員の御意見もよく伺っておられるとも聞いておりますが、今後の交通指導員の働き方改革についての取組をお伺いします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 交通指導員の増員に向け、交通指導員会議におきまして積極的に提案をいただいております。 現在勤務していただいている方につきましては、9月より勤務条件の見直しを行いました。 また、新たに、登校時のみ、もしくは下校時のみ勤務いただける交通指導員の募集を開始しています。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 現在の交通指導員に対し、勤務条件の見直しとの答弁がありましたが、どのような見直しになりますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 勤務条件の見直しに当たり、現在勤務している交通指導員の意見等も踏まえ、従来の交通指導に加え、登下校前の交通指導地点の安全点検や通学路の点検を加えるなどして勤務時間を確保し、支給額の増加が図れるようにしました。 この変更により、会計年度任用職員制度導入前の年収と同程度になると思われます。 今回の勤務条件変更から現在1名の方が、10月以降勤務したいとの申出をいただいております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 1名の勤務希望者が申し出ているとのことですが、この条件は何らかの方法で公表されているのでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 この1名の方は、現在の交通指導員の方が少しでも指導員を増やそうと、積極的に知人に声がけをいただいたことによるものでございます。 勤務条件変更につきましては、市ホームページで公表しております。また、全小中学校保護者向けに9月から運用が始まりましたコドモンによる配信、広報にっしん10月号でも募集記事掲載を予定しております。 少しでも多くの方に知っていただき、交通指導員の増員が図られるよう啓発してまいります。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 分かりました。 それでは、登校時のみや下校時のみの勤務条件の働き方が導入されますと、今まで両方に勤務していただいている指導員が、どちらかのみの勤務を希望されるのではないかと懸念されますが、今までの指導員には続けていただけるような対策はお考えでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 これまでは、議員御指摘の点を懸念し、勤務条件は終日のみとしておりました。 しかし、交通指導員会議におきまして指導員の方の意見を伺うと、勤務条件の面から、後継者不足を不安視する意見が多くありました。 このため、少しでも多くの方に交通指導員業務へ参加いただけるよう、午前もしくは午後だけの働きやすい勤務条件も設定することとしました。 これまでの交通指導員の方は、担当学区のリーダーとして午前、午後勤務の方の指導をしていただき、将来の交通指導員育成をお願いしていきたいと考えております。 また、処遇面としましては、期末手当の面で差がつくようになっております。 ○議長(青山耕三) 川嶋議員。 ◆14番(川嶋恵美) 市内各所では、たくさんのボランティアさんも見守りをされております。危険なところは数え切れないほどありますのでありがたいです。 しかし、全てを見守ることは不可能ですから、本来、児童・生徒が自分で左右を確認し、注意して渡ることが大切です。 自宅から集合場所まではそうしていると思いますが、集団になると確認を怠りがちになるようにも思いますので、見守りや指導員の存在は大きいと思います。 それから、今の交通指導員はそれだけではなく、分団のいざこざや、いつもと様子が違うこと、体調が悪いとか、転んでけがをしたとか、傘が壊れたとか、忘れ物をしたとか、本当にいろいろなことの見守りをしてくださっています。 毎日の行き帰りを見守っているからこそ気づくことができるのだと思います。ぜひ行きも帰りもできる方が適正人数になることを要望いたしまして、私の質問を終わります。 ○議長(青山耕三) これにて川嶋恵美議員の質問を終わります。 ただいまから14時50分まで休憩します。     午後2時39分 休憩-----------------------------------     午後2時50分 再開 ○議長(青山耕三) 会議を再開します。 休憩前に引き続き、一般質問を行います。 次に、大橋ゆうすけ議員の発言を許します。     〔16番 大橋ゆうすけ登壇〕 ◆16番(大橋ゆうすけ) 議長の許可と同時に貴重なお時間いただきましたので、一般質問をさせていただきます。 1項目めは、教育長の所信表明についてお伺いをしたいと思います。 岩田教育長は所信表明の中におきまして、「持続可能な社会のつくり手を育むESDに取り組んでいきます」というふうに述べられておりました。 ESDにつきましては、私自身が過去、一般質問において何度も取り上げてきて、質問や提案というのを行ってきたテーマでもありますので、新たな教育長の下、教育委員会をはじめ学校内でどのようにESDが推進されていくのかというところに大変強い関心を持っているわけであります。 最初の質問では、ESDに対する岩田教育長のお考え、そして、今後取り組んでいきたい内容についてお伺いしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(青山耕三) ただいまの大橋ゆうすけ議員の質問に対する答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 教育長は所信表明で、「市民の皆さんが現代社会の問題を自らの問題として主体的に捉え、人類が将来の世代にわたり恵み豊かな生活を確保できるよう、持続可能な社会のつくり手を育むESDに取り組んでいきます」と述べています。 この所信表明からも御理解いただけるように、ESDにつきましては、様々な問題や課題を自分事として捉えさせ、身近なところから取り組ませることにより、それらの問題や課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そして、それらによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動だと考えています。 ESDには、環境教育、キャリア教育、国際理解教育、伝統文化の継承、少子高齢化社会問題への取組などがありますが、あらゆる場面において、対話を通して総合的に考える力、協働的に解決できる力、主体的に行動できる力、発展的に考え続ける力の育成を目指し、持続可能な社会のつくり手を育みたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の御答弁から、ESDの推進に当たって、4つの力というところで育成を目指すということで、教育長のお考えを伺うことができました。 ただ、この項目だけちょっと上げていただいた中ですと分かりにくい部分もございますので、できましたら、それぞれ4つの項目について、実現のために具体的に教育長はどのようなことに取り組むお考えがあるのかということについてお伺いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 ESDの推進は、日進市全体で取り組んでいるところでございます。所信表明で述べたように、生涯学習全体の中でESDの位置づけを大きくしたいと考えております。世の中の様々な課題を教育的な視点で捉え、発達段階に合った取組で、持続可能な社会のつくり手を育みたいと考えています。 学校教育でいえば、この4つの力をつけさせるための指導法に関わることで、教員としてそれぞれの教科、単元の中で、また、学校生活のあらゆる場面で、意識して育成していく部分だと考えております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今ございましたこの4つの力をつけさせるための指導法ということがございましたけれども、今後、市内の小中学校へは具体的にどのような働きかけをされていくのかということをお伺いしたいんですが、その前に1点確認をさせていただきたいということがございます。 以前にも質問でいただいている御答弁において、教育部長は、学校現場におけるESD推進については、国や県からの情報提供に努める、また、教育長は、学校現場に関しては、様々なESDに関する情報や資料を教育委員会として提供するということを言われておりました。 その御答弁をいただいてから既に3年以上が経過しているんですけれども、これまでの間にどのような取組というのをされてきたのか。また、その結果、各学校の雰囲気とか、また、教員、そして、児童・生徒の雰囲気、状況というのは、どのように変化してきているのか。その点についてお伺いをいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 現在、どの学校におきましても、校内のあらゆるところにESDに関わる掲示物やポスターを目にすることができます。子どもたちの学習の成果物につきましても、それぞれの教科、単元の中での学習に、ESDとしての取組、様々な問題や課題を自分事として捉えさせ、身近なところから取り組ませていることが伝わってきます。 これは、市内小中学校に啓発ポスターやESDへの理解を進める資料を配布してきたこととともに、国や他県において先進的に取り組んだ実践事例を紹介したり、指導方法や評価方法について伝えてきたりしたからであると考えます。 あわせまして、小学校では令和2年度から、中学校では令和3年度から新たに始まった学習指導要領の前文部分には、「持続可能な社会の創り手となることができるようにすることが求められる」と示されています。 ですので、教員のそれぞれの教科、単元の中での学習指導も、ESDの取組が強く意識されるようになってきたと感じております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 実際、少し子どもに聞いてみますと、まだまだその言葉というのを知らない子どもが多いかなというふうに私は感じるところでありますので、ぜひ実際の現場の子どもたちの声というのも、一回聞いてみていただけるといいのかなというふうに思います。 今後、ESDの推進を図るために、市内の小中学校へ働きかけていく際には、教員の方、そして児童・生徒に対してもより分かりやすく、そして理解のしやすいようにするためにも、以前から申し上げておりますけれども、ユネスコスクールへの加盟を推進して、一丸となって目指せる形というのを整えることも有効というふうに考えておりますが、その点に対する教育長のお考えはいかがでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、教育長。 ◎岩田教育長 引き続き、市内小中学校に啓発ポスターやESDへの理解を深める資料を配布するとともに、先進的に取り組んだ実践事例を紹介したり、指導方法、評価方法を伝えたりしていきます。特に、SDGsの17の目標を意識させながら、体系的にESDの推進に取り組んでいきたいと考えています。 加えまして、学校教育課指導主事から様々な教育活動への指導として、持続可能な社会のつくり手を育む4つの力の育成に積極的に取り組めるよう指導していきます。 今後は、各校のESDへの取組に地域の関係者や大学、企業、社会教育施設などの協力を得たり連携を図ったりする必要が生じた場合、その連携の仲介を市教委がし、支援できる準備を進めていきたいと考えています。 さらに、生涯学習の中でもESDに力を入れていきますが、将来の持続可能な社会のつくり手を育む学校教育には、特にESDの推進に力を入れ、一丸となって取り組んでいきたいと考えています。 ユネスコスクールにつきましては、各校において主体的な発意の下、加盟することが大切であり、学校からそうした意思表示があれば、支援していこうと考えています。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。
    ◆16番(大橋ゆうすけ) 今御答弁で、4つの力の育成に積極的に取り組めるように指導していただけるという力強い言葉、ありました。 この点に関しては、今後すごく期待をしたいところではあるんですが、最後の方にございましたけど、連携を図ったりする必要が生じた場合、準備を進める、また、学校からそうした意思表示があれば、支援するということでもありました。 全国的に見ても異例でございました教育長の所信表明というのが日進市議会ではあったわけですが、その演説の中で私も携わってきたESDというのが盛り込まれていただき、もしかしたら以前の教育長や教育部長の受け身の答弁とは異なる、岩田教育長ならではの少し前進した御答弁がいただけるのかなというふうに期待をしていただけに、同じ答弁の内容であったのは残念だなというふうにも思っています。 日進市は今、ESDコンソーシアム愛知のメンバーとしても活動をしておりますし、他の自治体にはない、そうした優位性というのも持っているというふうに感じております。 こうしたことから、県内でも率先して推進するとともに、学校現場においてもユネスコスクールの加盟等、具体的に取り組んでいかなければいけない、そういう立場にあるんだろうというふうに考えております。 ぜひ学校任せではなくて、学校の主体性というのももちろん重要なんですけれども、近藤市長、そして岩田教育長の強いリーダーシップの下に、行政と教育委員会一丸となって、積極的に今後推進されていくことを要望いたしますので、よろしくお願いをいたします。 では、2つ目の質問に移ります。 2つ目は、総合運動公園再生整備についてでございます。 平成29年3月に策定をされております総合運動公園の再生整備計画ですが、本計画の考え方として、このように記載がされております。「概ね5年程度で実現可能な短・中期的施策を策定するもの」というふうになっております。 本年3月時点で、5年が経過しております。総合運動公園の再生整備の現状について、まずお伺いをしたいと思います。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 総合運動公園再生整備につきましては、総合運動公園再生整備計画に基づき、「自然豊かな環境で子どもと遊べる公園」、「高齢者の健康づくり」をコンセプトに、ジョギングコースの設置、バリアフリートイレの建て替え、スポーツ広場の排水対策、多目的芝生広場の新設を行ってまいりました。 また、経年劣化による修繕として、野球場のスコアボード、弓道場の照明や空調設備の更新など、不便なく御利用いただけるよう修繕を行っているところであります。 引き続き、本計画において予定しているキャンプ場や中心広場、散策路の整備など、未着手の計画に取り組んでまいります。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) これ、初めにも申し上げたんですが、「概ね5年程度で実現可能な短・中期的施策を策定するもの」というふうになっていることを考えますと、現在の進捗状況というのは明らかに遅れている状況かなというふうに思います。 ただ、この計画の内容を見てみますと、5年でやれる量だったのかなというような気にもなってしまうほど、いろんなことが盛り込まれているわけですが、今の御答弁にもありましたけれども、現時点でまだ未着手になっている計画の部分というのがございます。 特に総合運動公園の東側に位置しておりますキャンプ場、散策路、庭園に含まれているじゃぶじゃぶ池、こうしたものについて、現状としては全く手つかずという状況というふうに思います。 これまでの間、どのように取り組まれてきたのか、また、なぜこれまで進展がないのかなど、もう少し詳細な現状をお伺いしたいと思います。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 総合運動公園東側の未着手の箇所の進捗につきましては、現在、キャンプ場について、現状を取り巻く環境を調査するため、近隣地域のキャンプ場の立地状況や、施設機能、サービス等を調査し、競合性の整理を行う検討を進める準備に入ったところであります。 市民ニーズや環境への配慮など多面的な検討をしながら、その他の整備も含め取り組んでまいります。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) 今の中でありました競合性の整理というところで2点お伺いをしたいと思います。 1つ目が、この調査範囲、そして項目というものがどのようになっているのか。 また、この整理についてはいつまでに取りまとめを行って、実行に向けた最終判断というのはいつまでに行う予定なのかをお願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 キャンプ場の整備につきましては、近隣地域のキャンプ場の立地状況や、施設機能、サービスなどの調査範囲や項目についても現在検討を行っているところで、2から3年を目安に判断したいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) もう一点なんですが、この競合性の整理というのをどのように受け止めればよいのかなということでちょっと確認なんですが、これは日進市として、計画を見るとかなり多額の費用を要する計画になっておりますので、こうした投資額というのが回収できて、さらに、そこから利益を生み出せる施設整備を目指すというふうに受け止めてよろしいんでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 よりよいサービスを市民の皆様に御提供できることを第一と考えておりますが、市として投資額が回収でき、利益を生み出せる施設整備を目指すことも重要と考えております。 そのために、高い技術や知識、経験のある企業と連携することも検討しております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ぜひよろしくお願いをいたします。 この計画、本来であれば、完了していなければならない計画というふうにあります。 先ほど、判断までに今から二、三年かかると。整備のことを考えると、またさらにそこから二、三年かかるということになるのかなというふうに思います。 そうすると、もともとの5年という計画が倍以上のことになってしまうだろうというふうにも思います。 この競合性の整理というのを行っていくのも必要だとは思いますけれども、それと同時に、今できることからぜひ取り組んでいただきたいなというふうにも考えております。 例えばなんですが、現在、総合運動公園のキャンプ場の利用というのは、夏季の期間のみというふうになっておりますし、敷地内においては、飲酒も禁止というふうになっております。 この現状については、私も度々御意見を頂戴するところでありますので、今後、期間限定から通年での利用へ拡大すること、また、範囲を限定してでもいいんですけれども、飲酒等の規制緩和というんですか、こういうルールの改正というのを早急に実施していただいて、本市の新たな収入源としていくことも必要と考えますが、こうしたことはいかがお考えでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 総合運動公園のキャンプ場は、現在、児童の健全育成を目的とした子ども会などの利用を主としておりますので、規制の緩和には十分な配慮を行いながら検討してまいります。 今後、本市の新たな収入源としてキャンプ場の通年利用や有料化についても、キャンプ場の整備と併せて、十分な調査を行った上で検討してまいります。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) ここまで総合運動公園の再生整備計画の進捗、今後の予定を確認してきたり、また、私の要望について御答弁というのをいただいたところでありますけれども、少し御答弁に出てこなかった点、このキャンプ場の周辺のことについて出てこなかったことがございますので、その点についてお伺いをしたいと思います。 これも私ごとなんですけれども、8月中旬に家族で総合運動公園のプールに遊びに行ったことがあったんですけれども、その際に、プールの中、エントランスというんですか、入り口のところに、「『木陰のBBQサイト』が9月1日よりオープン予定」という、こうしたチラシとともに、このときに、実際に貸し出されるテント、椅子、テーブル、ほかにも備品は幾つかあるんですが、こうしたものが展示をされているというのを、たまたま確認したということがございました。 これまでの御答弁では、総合運動公園の再生整備計画の中のキャンプ場周辺整備については、全てがこれからというような今御答弁だったかと思うんですが、今申し上げた木陰のBBQサイトというのが、この計画との関連性というのが、どのようになっているのか。 また、9月1日オープン予定ということですと、既にオープンしているかなということになるんですが、こうしたことについてのちょっと現状についてお伺いをしたいと思います。お願いいたします。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 総合運動公園にて案内している木陰のBBQサイトにつきましては、指定管理者が自主事業として実施を予定している事業でありますので、再生整備計画との関連はございません。 本事業の実施に向けた協議の現状につきましては、事業計画の詳細部分や運営内容を指定管理者と調整しており、10月1日に開設の見込みとなっております。 ○議長(青山耕三) 大橋議員。 ◆16番(大橋ゆうすけ) プールの利用期間がもう終わってしまいましたけれども、一番PRできた時期というのを少し逃してしまったのかなという気がしないでもないんですが、しっかりと調整をしていただいて、1カ月遅れという形になるのかもしれないですけれども、トラブルが極力起きないように調整していただいて、開始していただければというふうに思います。 ここからは、今のこのテーマに関して要望を幾つか申し上げていきたいというふうに思います。この場において、本日、答弁を求めるということはいたしませんけれども、今後の取組については、こうした一般質問、こうしたものも活用しながら、随時確認をしていきたいなというふうに思いますので、必ず実施をしていただくようにお願いは、最初に申し上げておきます。 今の御答弁で、自主事業であって、市との計画の関連はありませんというふうにもありました。確かにそうなのかもしれませんが、そもそも総合運動公園は、日進市がアシストに管理を委託している施設でもあります。関連がないということはないのかなというふうに私は考えておりますので、同じ施設を管理運営する行政と事業者ということで一丸となって、この計画の推進、そして市民サービスの向上に向けて取り組んでいくということは、当然のことだろうというふうに考えております。 まずは、先ほどオープンされると言った10月1日に木陰のBBQサイトが開設されるということですので、先ほど要望の中で少し申し上げましたが、キャンプ場の通年利用、また、飲酒のルールの改正というんですか、これについても同時に検討していただいて、バーベキューサイト利用開始と同時に運用ができるように早急に議論していただいて、結論を出していただくよう、これも求めたいというふうに思います。 また、先ほどの御答弁で、再生整備について二、三年かけて調査、判断するということでございましたが、アシストがこのバーベキューサイトをオープンするに当たっては、近隣地域のキャンプ場等、また、サービス、こうしたことも調査をして、価格決定等されているというふうにもお話は伺っております。 とはいえ、ちょっとこのチラシの内容を見てみますと、私が見た段階なので、現状、協議の中でどうなっているか分かりませんが、私が見た段階での料金設定というのは、かなり安いんじゃないかなというふうに感じたところもございました。 特にバーベキューサイトの料金設定については、今後、市のキャンプ場の再生整備の後の料金設定にも大きく影響を与えるものではないかなというふうに考えております。 アシストの自主事業だからということではなくて、市の計画について情報共有を行った上で、こうした今後のことも含めてしっかりと協議、調整を行って、実施をしていただくようにということを求めておきます。 初めにも申し上げたんですが、本計画の考え方が、おおむね5年程度で実施可能な施策として策定するものというふうになっております。ここから二、三年かけて判断ということでは、やはり時間がかかり過ぎなのかなというふうにも思いますので、現再生整備計画を一、二年の短期間で、これはかなり難しいと思うんですが、できるように全力で推進していただくか、もし、やはりそれが難しいようであれば、早急に再生整備計画の内容自体、これを見直していくことも必要なのかなというふうに思います。 その上で、今の日進市で取り組める、可能な範囲での新たな計画を示していただくということも必要ではないかというふうに思いますので、この計画の再検討ということも含めて、要望をいたします。 現在の再生整備計画は、先ほども少し言ったんですが、かなり多額の費用を要する内容となっております。これは計画ができた時点での金額になっておりますので、現時点で全く同じじゃないかと思いますけれども、時間をかけ過ぎてしまって、今、キャンプ等、はやりということもありますし、コロナのこともあって、いろいろなサービスを提供する民間の事業者さんも出てきております。 時間をかけ過ぎて、こうした機を逃すことになってしまって、多額の費用を投じてももったいないなと、本末転倒になってしまってもいけないので、できる限り、完璧な結果を求めて調査・判断というところだけでなくて、現状、日進市としてできるところ、ここをしっかりと稼働させて改善を重ねながら、できることから具体的に取り組んでいただきたいということを強く求めて、本日の一般質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(青山耕三) これにて大橋ゆうすけ議員の質問を終わります。 次に、大川博議員の発言を許します。     〔4番 大川博登壇〕 ◆4番(大川博) 本日最後です。6時間目の授業のつもりで頑張ってまいります。答弁される方もできるだけ声を張って頑張ってまいりましょう。 青春は密なんです。コロナ以前の高校生活を見事に一言で表現した言葉でした。 そうしたことを全部駄目だと言われる中、諦めないで頑張っている全国の高校生に拍手をしてもらいたい。この言葉も心にしみました。コロナ禍で3年間を過ごした全国の高校生のために、教育者として贈った言葉です。 夏の甲子園、優勝監督である須江航さんの人間味あふれるスピーチは、改めて言葉の持つ無限の力を感じさせられました。私も須江監督のように、大切なことを心に届く言葉で伝えられる人になっていこうと思っています。 甲子園では、地元、愛工大名電の選手たちの姿も印象的でした。ピンチのとき、チャンスのとき、ヒットを打ったとき、空に向かって語りかけていました。大会直前に急逝したチームメイトと一緒に戦っていたのです。 人は、特別な思いがあると、通常以上の力を発揮できるようです。天国の球友と共に戦った夏、忘れられない甲子園の空になったことと思います。 同じ空を全く違う思いで見上げている人たちがいます。ウクライナからの避難民の方々は、今、どのような思いで、祖国につながる空を見詰めていることでしょう。ロシア侵攻から半年が過ぎてしまいました。停戦の道筋はいまだに見えてきません。 そうした中、現在、日進市に避難されている方々は、どのような生活をされているでしょうか。 ○議長(青山耕三) ただいまの大川博議員の質問に対する答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 現在、本市には、ウクライナ避難民1家族4名がお住まいであり、定期的に生活状況などの確認や情報提供を行っております。転入当初は、生活必需品などの提供や、各種手続の支援のほか、一時金の交付などを行いました。 また、愛知県や支援団体と連携を進め、愛知県ウクライナ避難民生活一時金の交付申請、日本語学習用タブレット端末の貸与申請及びプリペイドSIMカードの配布申請の支援のほか、ウクライナ大使館へのAI通訳機、ポケトークの代理申請を行っております。 現在のところ、皆様の健康状態はとても良好で、困り事や物資などの不足はないと伺っております。特にお子様につきましては、8月から市内の保育園に通園しておりまして、友達もできて、少しずつ日本の生活にも慣れてきているとお聞きしております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) ありがとうございます。今の話を伺って、安心しました。 今後も寄り添うように温かい支援をよろしくお願いします。 日進市独自で実施している、避難民の方々を支援するクラウドファンディングの状況はどのようになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 避難民の方々を支援するクラウドファンディングにつきましては、日進市ウクライナ避難民緊急支援プロジェクトとして、7月1日から9月30日まで実施をしております。 目標金額は100万円と設定し、8月末時点で25万8,000円の寄附を頂いております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 順調に増えていますね。 ウクライナ支援のための募金の状況はどのようになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 ウクライナ支援に関する募金の状況といたしましては、まず、本市への避難民の支援となる日進市ウクライナ避難民支援募金の募金箱を6月30日から9月30日まで、本庁舎1階総合受付に設置しており、8月末時点で1万3,147円の募金を頂いております。 ○議長(青山耕三) 答弁者、健康福祉部長。 ◎川本健康福祉部長 続きまして、地域福祉課において取りまとめをしておりますウクライナ支援募金につきまして、令和4年8月末現在の状況ですが、日本赤十字社ウクライナ人道危機義援金には4万7,233円、ユニセフウクライナ緊急募金には16万2,243円の募金、御支援をいただいております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 募金をしてくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです。その中でも、子どもたちのためのユニセフ募金に多くの方々の支援があったことを大変うれしく思います。 ウクライナ全体で2,300以上の教育機関が破壊されています。今後も日進市民の思いを形にして、支援していただきたいと思います。 次の質問に行きます。 国による保育士の配置基準を改めて見直したとき、保育園がかなり厳しい状況にあると痛感しました。例えば、1歳児6人に1人の配置という基準は、災害が起きたとき、1人で6人抱えて避難しろということになります。国の基準に対して、日進市ではどのように対応しているでしょうか。 また、日進市はコロナ感染症の数値が異常に高いままです。保育園の現状がかなり心配です。コロナ禍の現状も併せて聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 国による保育士配置基準に対します本市の対応でございますが、1歳児につきましては、国の配置基準より手厚い、園児6人のところ、4人に対して保育士1人を配置するとともに、一定の配慮が必要な園児がいるクラスにつきましては、担任以外に会計年度任用職員も含めました加配の保育士や看護師を配置するなど、園児の安全と保育士の業務負担を軽減し、保育環境の安全を第一に考えた保育士の配置に努めているところでございます。 しかしながら、保育の現状につきましては、女性の就業率の向上などに伴います保育ニーズの増加や多様化をはじめ、特別な対応を必要とする食物アレルギーのある園児の方や、発達が気になる園児の方への対応など、現場の保育士の責任と負担が増大してきている中、現在、新型コロナウイルスが猛威を振るっておりまして、その対応のための保育士の負担がさらに増大している状況でございます。 保育士の配置基準につきましては、保育中の園児の事故を未然に防止し、安全を確保するため、とても重要な基準でありますことから、利用申込み状況を踏まえつつ、園児に対する保育士の配置の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 子どもが大好きで保育士になり、幼い子どもたちの笑顔やしぐさに癒やされることが多いと思います。 しかし、一向に収束しないコロナと猛暑の中で、保育士の方々は苦労が絶えないと思います。保育士自身または家族が感染し、運営に支障が出るようなこともあると思います。 そんな状況にあっても運営し続けている原動力、これはどんなものか聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、こども未来部長。 ◎棚瀬こども未来部長 保育園におきましては、社会機能の維持のため、原則、開所、休園の場合におきましても、代替保育の実施が求められておりますが、感染力が強いオミクロン株への置き換わりが進みまして、10歳未満の児童への感染も急速に増加しております。園児や保育士などの感染の連絡が7月以降は絶え間なく続いております。 このため、園の感染予防対策をはじめ、保護者からの感染連絡や、体調が急変します園児の対応などの業務量も増加していっております。 また、保育士本人や御家族の感染のため、自宅での療養や待機を余儀なくされ、休まざるを得ない保育士もいる中、本庁勤務のこども課指導保育士を筆頭といたしまして、各園の園長や保育士たちはお互いに支え合い、励まし合いながら、必要に応じて、自身の所属園だけではなく、他園での保育業務にも当たるなど、保育体制の維持に努めているところでございまして、このチームワークこそが原動力と考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 本当にすばらしいと思います。チームワークが原動力であるという言葉、ただただ感動でしかありません。 困難な状況下ではありますが、今後も、甲子園の球児たちにも負けないチームワークで頑張っていただきたいと思います。 続いて、防災について質問します。 日本全国で、大規模な自然災害が多発しています。現在も大型台風が猛威を振るっています。酷暑も豪雨も年々激しさを増し、被害も大きくなってきています。 日進市としても、体制を強化していく必要があります。どのような対策を取っているか、聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 自然災害に対します本市の体制につきましては、まず、水害対策といたしまして、野方町地内において天白川の水位などを観測しております。 昨年度は、防災システムの充実を図るため、野方町地内の水位計について、直接川に入れて水位を測る水圧式のものから、正確な計測と維持管理にも優れた電波式のものに更新し、新たに雨量、風向き、風速が計測できる機器を設置いたしました。また、計測データや河川の様子を映すカメラ画像もより見やすいものに一新し、市ホームページで公開しております。 こうした機器の充実を図るとともに、5月には風水害を想定しました災害対策本部設置訓練を行い、警戒レベル3以上の発令に伴う非常配備体制強化への移行や、避難所の開設などの流れを確認しております。 また、市の各災害・防災事業につきまして、より専門的な知見を生かし、計画やマニュアルなどの見直し、研修や訓練などの実務の充実を図るため、10月から防災に関する専門的な知識、経験を有する職員1名の採用を予定しており、さらなる体制強化につなげてまいりたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) しっかりとした体制強化を図っていることをうれしく思います。 一新した河川の画像を見せていただきましたが、実に鮮明で分かりやすかったです。 そこで再質問します。 こうした情報をどのような方法で市民の皆さんへ伝えているのですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 市民への情報伝達手段といたしましては、市ホームページのほか、市民の皆様に御登録いただくことで様々な情報をお届けする、にっしんお知らせめーるなどでお知らせしております。 先ほどの雨量河川水位観測システムにつきましても、御登録いただいた方には、一定の水位や雨量を超えた時点でその情報を自動配信し、注意を促します。 また、平常時からの災害への備えにつきましても、市ホームページや広報にっしんにおきまして、市民への防災意識を図っているところでございます。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 今の日本は、どこであっても自然災害に遭う可能性があります。いつでもどこでも早い段階で情報が得られるように、登録の必要性を周知させていってください。 もう一点、再質問させていただきます。 大規模災害時には、通信障害の発生が心配されます。そうした局面において、早急に通信インフラを復旧する対策はできているでしょうか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 大規模災害時の通信障害への対応といたしましては、令和4年6月6日に西日本電信電話株式会社と締結した災害時における相互連携に関する協定により、相互に連携して迅速な復旧を図る体制を整えております。 なお、同社とは1月26日に締結している特設公衆電話の設置・利用に関する覚書に基づきまして、災害時に避難者の方が無料で使用することができる特設公衆電話を市内各小中学校の体育館に設置しております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) この締結は、大変すばらしいと思います。特に、各小中学校の体育館に設置された特設公衆電話は、市民にとって心強いものになると思います。 次の質問に行きます。 実際に火災があった場合、活躍してくれるのが、日進市消防団の皆さんです。日進市消防操法大会において見事なチームワークで優勝した米野木分団の愛知県大会における活躍はいかがでしたか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、生活安全部長。 ◎杉田生活安全部長 消防操法大会につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けまして、市、県ともに3年ぶりの開催となりました。 市の大会以降も代表となった米野木分団の出場選手は昼夜訓練に励み、また、ほかの分団も訓練に協力するなど、日進市消防団が一丸となって県大会に挑みました。結果、小型ポンプ操法の部におきまして、準優勝という好成績を収めました。 残念ながら、県大会につきましてはコロナ対策として規模縮小、無観客での開催となりましたが、米野木分団の雄姿は日進市ユーチューブチャンネルに登録しておりますので、ぜひ御覧いただければと思います。 また、今回の結果につきましては、日進市消防団の活躍だけでなく、日頃の消防団活動における地域の方々の御理解、御協力あってのことだと考えておりますので、この場をお借りしましてお礼を申し上げます。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 先日、私も日進市ユーチューブチャンネルで拝見しました。市の代表にふさわしい見事な活躍ぶりでした。また、他の分団の協力があった話を聞き、日進市消防団のすばらしさを改めて感じさせられました。大変御苦労さまでした。 次は、教員の働き方改革について質問していきます。 教科担任制がなぜ小学校において働き方改革の切り札になるのか。それは、授業準備に費やす教材研究の時間を週に10時間程度削減することができるからです。以前にも説明しましたが、大きな改革になります。 その上、専門の教師が指導することで授業のレベルが上がり、子どもたちの理解も深まります。 また、クラス担任だけでなく、多くの教師で子どもたちを育てていくという利点もあります。 議員になってすぐに提言した小学校における教科担任制の実施計画はどのようになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 本年度9月から北小学校3、4年を対象に取組を予定しております。 内容としましては、各担任が教科の授業時数を考えて交換する、チームによる学年経営を計画しております。 今回の取組をモデルケースとし、課題も洗い出しながら、小学校における働き方改革の一環としていきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) ありがとうございます。何事も最初の一歩が大切です。その一歩を踏み出した北小学校は、日進市の教育現場を刷新する原動力になると思います。 保育園にも負けないチームワークで、働き方改革につなげてほしいと思います。 次は、働き方改革というだけではなく、現在の現場になくてはならない、スクールロイヤーについて質問します。 日本は法治国家です。ですから、教育現場も、法に基づいて守られなければいけません。日本の教育現場は、この大切な原点をおろそかにしてきました。大いに反省し、この基本に立ち返って、前に歩み出したところです。 近年、教育現場では、虐待やいじめのほか、心の問題、学校や教育委員会への過剰な要求など、諸問題が深刻化、多様化し、教員だけでは解決が困難になってきました。私も教員時代、何度もその必要性を痛感してきました。 法律家である弁護士の立場でこれらの問題を解決し、トラブルの前段階から学校へアドバイスするのがスクールロイヤーです。2013年に制定されたいじめ防止対策推進法の最大のポイントは、いじめに対して法的に対応しなければならない義務を学校や教員に課した点です。ですから、学校のいじめ対応に、スクールロイヤーは必要不可欠な存在なのです。 文科省は2020年度から全国の教育委員会に、スクールロイヤーの配置を後押ししています。 日進市は、スクールロイヤーの活用に対して、どのようなビジョンを持っていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 令和5年度から尾三地区連携事業として、豊明市、みよし市、東郷町との協定を前提に、愛知県弁護士会と調整をしております。 スクールロイヤーは顧問弁護士の役割とは異なり、子どもの最善の利益のため、法的な視点に立った助言により、安心できる学校づくりが促されていくものと考えております。 尾三連携事業の利点を生かすため、連携地区で起きた課題の共有化や合同研修会などを検討しております。 事業の実現化に向け、積極的に関係者による調整会議を行っているところでございます。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) ありがとうございます。 繰り返しになりますが、スクールロイヤーはどこの教育現場にも必要不可欠な存在です。教育に携わる方々なら誰でも、その必要性を認めています。 長久手市をはじめ、日本全国で活躍し、多くの実績も残しています。来年度からの活躍を大いに期待しています。 次に行きます。 先ほども申し上げましたが、非常に高いコロナ感染者の数値が続いています。その中で新学期が始まり、学校現場の混乱も予想されます。 コロナ対策の現状と課題について聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 学校では、これまで同様、児童・生徒の健康観察、教室内の換気、給食時の黙食等を続けています。感染拡大が懸念される中、現場の教職員の方々は、日々苦労しながら対応していただいております。 現在の課題としましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により教員が学校に来ることができず、授業などに影響が出ることが考えられます。現在、濃厚接触者は、抗原検査キットを用いることで以前より早期の職場復帰が可能となりましたが、検査キットの不足も報じられております。 このため、本年7月、新たに抗原検査キットを各校に20体追加配布し、早期の職場復帰を希望する教員に検査キットが渡るよう対応しております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 教育現場の先生方も、本当に大変だと思います。特に、教員のコロナ感染は、子どもたちへの影響だけではなく、他の教員に大きな負担を強いることになります。抗原検査キットが効果的に活用されることを願います。 次は、部活動についてです。 教員の働き方改革を進めるため、土日の部活動だけではなく、平日の部活動に対しても、具体的に動き出した自治体があります。 下呂市では、全ての中学校において、今年度から生徒の最終下校時間を4時半に統一しました。すごいことです。 部活動は、6限の授業をなくすことで時間を確保しています。その分の授業は、行事のやり方を見直すなどして生まれた時間に行っています。 この改革は、教師にゆとりが生まれるだけではありませんでした。アンケートの結果、生徒の95%以上が賛成したのです。時代は大きく変革しているのです。 日進市としては、どのようなビジョンで実施していきますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 まずは、土日の部活動の地域移行に向けて、令和5年度より本格的に進めてまいります。平日の部活動につきましても、御紹介いただきました下呂市の事例なども含めまして研究をしていきます。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 日本全国で様々な手法に挑戦しています。しっかりと研究し、教育現場の働き方改革に生かしてください。 次に行きます。 働き方改革の一番の武器であるデジタル化の進捗状況と課題を聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 進捗状況としましては、デジタル田園都市国家構想推進交付金を活用し、9月から保育園と同じデジタル配信サービスのコドモンを導入します。 このシステム導入により、学年通信等配布物だけでなく、メールや電話など各校で異なっていた欠席遅刻連絡もデジタル化することが可能となります。このため、これまで養護教諭が行っていた欠席・遅刻連絡のデータ入力が自動化されるなど、教員の負担軽減につながります。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 大きな前進だと思います。事務的な仕事の整理整頓ができつつあることを大変うれしく思います。 今後も、常駐するICT指導員を何としても確保し、さらに効率的な教育現場に刷新していってほしいと思います。 1点、再質問します。 働き方改革を進める上で、忘れてはいけないことがあります。教員の卵である教育実習生の働き方改革です。 これから教員になろうとする学生は、デジタル世代です。事務的なことを全てデジタル化することで、大いに力を発揮することができます。 さらに、指導案も事前に用意しておけば、時間にゆとりができ、余裕を持って子どもたちと触れ合うことができます。この触れ合いこそが、教育実習の醍醐味なんです。 また、現場のデジタル化が進んでいれば、子どもたちの指導にも積極的に関わることができ、教師になる自信を深めることもできます。 こうした改革を日進市から始めてほしいと思いますが、いかがですか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 業務のデジタル化を進めることで得られる最大の利点は、教員が子どもと向き合う時間を生み出すことであると認識しております。 これは、将来教員を目指す教育実習生に対しても同様であると考えております。デジタル化による事務軽減により、実習期間中に少しでも長く子どもたちとの時間を共有し、教員の魅力を知ることで、将来、教員を目指していただきたいと考えております。 こうした観点からも、引き続き学校現場のデジタル化の推進を図ってまいります。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) すばらしい回答です。教員を目指す教育実習生に、教員はすばらしいと実感してもらうことが教育現場の使命です。よろしくお願いします。 次は、子どもたちの環境について質問していきます。 タブレットを活用したSOS発信について、どのような実施計画を立てていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 1人1台タブレットを活用したいじめ対策の一環として、9月から実施していきます。子どもたちのSOSを少しでも的確に拾うため、日進市内小中学校の生徒指導担当の教員の意見を踏まえて、成長段階に応じた内容としました。 いじめ相談の窓口を広げることは、いじめの兆候をいち早く捉え、初期段階で対応するために大いに役立つと考えております。ここで得られたいじめ兆候を解決するため、教員だけでなく、スクールソーシャルワーカーやスクールロイヤーとも協働していきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) ありがとうございます。教育現場における日進市の前進は、目をみはるものがあります。この手だてによって、先ほど古川議員から発言のあったヤングケアラー問題を含め、一人でも多くの子どもたちが救われることを願っています。 次の質問に行きます。 2016年、学習機会確保法が成立しました。この法律の理念に基づき、全ての子どもたちに学習の機会を確保する必要があります。日進市のビジョンを聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 生活や学習に適応することが苦手な生徒に対して、ハートフレンドのような通級教室を各学校内にも設置したいと考えています。校内ハートフレンドでは、きちんとした指導体制の下、心のケアだけでなく、学習機会を確保し、分かる楽しさも同時に知ってもらうための居場所づくりを目指しています。 誰一人取り残さない教育として、居場所づくりで終わることなく、子どもたちが学ぶことで自己肯定感を高め、充足感を得ることが、誰一人取り残さない社会につながると考えています。そのためには、指導者に関わる人材が重要と考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 分かる楽しさを知ってもらうための居場所づくり、この言葉がいいですね。人材に関しても、須江監督のような方に指導してもらえれば、救われる子がたくさんいると思います。 しっかりとした人材を確保し、一人も取りこぼさない日進市の環境を整えていってほしいと思います。 次は、危険な通学路対策について、進捗状況を聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 一昨年の通学路の重大事故を受けて全国的に行われた通学路点検において、市内の通学路上にある33カ所の危険箇所が挙げられました。 昨年度までに22カ所は既に対策を実施しており、残り11カ所につきましては、4カ所は今年度実施、1カ所は次年度実施予定です。残り6カ所につきましては、警察や愛知県による実施を依頼しております。 なお、信号や歩道の設置などの恒常的な安全対策を実施することが難しい箇所につきましては、警察の取締り強化や交通指導員により引き続き対策してまいります。 また、地域学校協働活動も利用しながら、地域ぐるみで子どもたちの安全を守っていく体制づくりにも取り組んでいきたいと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。
    ◆4番(大川博) 議員になってすぐに取り組んだ梨の木小学校東の交差点など、実施できていない箇所については、早急な対策をお願いいたします。 次は、子どもたちの命を守ってくれている交通指導員自身の安全について質問します。 今年は5月の時点で、早朝からクーラーが必要なほど猛烈な酷暑でした。私自身、登校指導をしながら、四、五十分立っているのが本当につらい状況でした。 私は登校だけですが、下校時間になると、さらに厳しい状況になってしまいます。交通指導員の方々の体調管理に危機感を感じ、ファン付のベストを提案しました。すぐに対応してもらい、随分楽になったと伺っています。 しかし、登校指導をしていると、追いかけっこをして飛び出す子や、左右を確認しないで走り去る自転車もいます。そうした子たちをかばおうとすると、身の危険を感じることがあります。 そこで質問します。 交通指導員の方々が事故に巻き込まれてしまった場合の補償はどのようになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 交通指導員が勤務中に事故被害となった場合は、本市職員として保険を適用することとなりますが、幸いにも、これまではそのような事故事例はございません。 これは、交通指導員の高い安全意識とともに、指導方法や危険予知に関する情報交換を交通指導員会議内で実施していることが成果につながっていると考えられます。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 今後も、学校での交通安全の指導を徹底し、事故に巻き込まれることなく、子どもたちの安全を守っていってもらいたいと思います。 最後は、学校施設について質問していきます。 気候変動の激しい中、塗装の剥がれなど、遊具の損傷が以前より早い段階で起きている可能性があります。遊具の点検や取替えは、どのようになっていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 学校の遊具や体育器具の点検につきましては、専門業者により年3回の定期点検と年1回の精密点検を行っております。 定期点検では、目視や触診などによる点検と併せて、器具の調整、部品の交換、さび止めなどの保守を行い、精密点検では、超音波肉厚測定器などの専門機器を用いた非破壊安全検査による詳細な点検を行い、遊具等の異常の有無の確認や、劣化の程度の判定を行っております。 これらの点検により指摘のあった事項につきましては、劣化度に応じて計画的に修繕工事等を行っております。 使用禁止の判定となった遊具につきましては、ブランコ、雲梯などの基本遊具は新しいものに取り替え、それ以外のものは撤去しております。 また、鉄棒などの体育器具につきましても同様に、引き続き授業などで使用するものは新しいものに取り替え、それ以外は撤去しております。 遊具などの取替え状況につきましては、これまでに複数の学校で取替工事を行っており、直近の例では、令和2年度に相野山小学校で雲梯の取替えを行っております。 今後も引き続き、児童・生徒が安全に遊具などを使用できるように施設管理に努めてまいります。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 子どもたちの安心・安全のために、しっかりとした点検、管理をしていってください。 次は、厳しい暑さの続く中で新学期を迎えた学校の空調設備の進行状況と天井付け扇風機のメンテナンスについて聞かせてください。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 今年度施工の小学校の特別教室等への空調設備の設置につきましては、夏休みの期間を利用して工事を実施し、各校、順調に設置が完了いたしました。現在は、試験運転を行っているところでございます。 また、各教室には壁や天井など扇風機を設置し、気温がそれほど高くないときには単独で使用したり、空調設備と同時に使用して空調の効果を高めたりして、快適な教育環境の確保に役立てております。 これらの扇風機の点検や清掃作業につきましては、施設管理業務委託の対象にはしておりませんので、教職員が清掃などを行っております。その際に不具合を確認した場合には、適宜修理を行っております。劣化や故障の程度が著しく、修理が困難な状態なものにつきましては、個別に取替工事を行っております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) 万全な体制で2学期がスタートしたことを大変うれしく思います。 天井付け扇風機は、実に効果的です。しかし、私も経験していますが、教員による清掃は危険過ぎます。机を積み重ねてやっと届く高さなんです。業者によるメンテナンスをしっかりとお願いします。 次は、学校敷地内にある樹木についてです。 議員になって間もない頃、加藤部長が教育総務課の課長時代、東中学校の樹木の伐採を依頼しました。東小学校の通学路になっている北側の道が何本もの大木により、昼間でも暗く危険な状況にありました。東中学校においても、落葉がテニスコートを覆ったり、高所に蜂の巣があったりして、大変危険な状況でした。すぐに対応してくださったおかげで、周辺の方々や子どもたちが安心して過ごせるようになりました。改めて感謝したいと思います。 学校敷地内にある樹木は、今の話のように、学校だけではなく、周りの地域にも影響を与えます。強力な台風が日本列島を襲うようになってきました。本格的な台風シーズンに備え、樹木の維持管理はどのように行われていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 学校の樹木において、校地外に影響を及ぼすものにつきましては、随時、剪定、伐採を行っております。 また、校地内の樹木につきましては、基本的に学校からの相談により対応しておりますが、引き続き適切な時期に剪定、伐採を行い、倒木などにより児童・生徒や教職員に危険が及ぶことのないように努めてまいります。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) いつ直撃するか分かりません。しっかりとした対策をよろしくお願いします。 最後の質問です。 水泳指導が民間委託され、子どもたちにとっても、先生方にとっても、大変すばらしい教育現場が整ってきました。まさに前進する日進市の象徴とも言える取組です。 しかし、ここでとどまっているべきではありません。使用しなくなったプール跡地を有効的に利用する課題が残っています。一番よいのは、多目的に使用できる6学級程度の施設を増設することだと思っています。これにより、様々な状況が改善されます。 文科省は、8月8日に安全確保の観点から、築後45年を過ぎた学校について、老朽化対策の取組を支援する方針を打ち出しました。改築を必要とする際にも利用できると思います。 市として、どのようなビジョンを考えていますか。 ○議長(青山耕三) 答弁者、学習教育部長。 ◎加藤学習教育部長 水泳指導の委託により、一部の小学校で使用しなくなったプール施設につきましては、当面は対応が必要となるわけではございませんが、今後、校舎を含めた学校全体での老朽化対策を考えていく中で、学校用地の有効活用という観点で在り方を検討する必要が出てくるものと考えております。 ○議長(青山耕三) 大川議員。 ◆4番(大川博) プール跡地の活用は、今後の日進市にとって、また、未来を担う子どもたちにとって、大変重要な課題だと思っています。 輝ける日進市の未来のために、早急にすばらしい解答を導き出していただくことを期待して、私の一般質問を終わります。 ○議長(青山耕三) これにて大川博議員の質問を終わります。----------------------------------- ○議長(青山耕三) 以上で本日予定された質問者は全部終わりました。よって、本日の日程は全部終了しました。 来る9月5日は午前9時30分から本会議を開きます。 本日はこれにて散会します。     午後3時57分 散会...